北朝鮮の国旗【写真:Getty Images】

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 アジアサッカー連盟(AFC)は4日、今年9月から10月にかけて開催されたAFC U-16選手権での試合で不正とみられる行為があったとして、U-16北朝鮮代表GKチャン・ペクホおよびユン・チョンス監督に処分を科すことを発表した。

 久保建英らを擁したU-16日本代表が準決勝でイラクに敗れる結果に終わったこの大会では、グループステージ最終節の北朝鮮対ウズベキスタン戦で決まった1つのゴールが世界的にも大きな話題となった。ウズベキスタンのGKが自陣ゴールエリア内から大きく前線へボールを蹴り出すと、このボールに向けて飛び出したGKチャンは落下点よりも前まで出てしまい、バウンドするボールをゴールに向けて戻りながら追いかける形に。だが急ぐ様子は見せずにゆっくりとボールへと向かった挙句、途中で転倒してしまい、結局ボールはそのままゴールへ転がり込んだ。

 このゴールで先制したウズベキスタンはさらに2点を加え、最終的に3-1で勝利。GKのあまりにも不自然なプレーに対し、北朝鮮は意図的に敗戦を望んだのではないかとの疑惑が持ち上がった。北朝鮮とウズベキスタンは対戦前の時点ですでにグループ突破を決めており、勝ってグループ首位となったウズベキスタンは最終的にこの大会の王者となるイラクと、北朝鮮はそのイラクを抑えてグループを首位通過していたオマーンと準々決勝で対戦することになった。

 AFCはこのプレーについて、「意図的にゴールを許した」と断定し、試合への悪評を招いたとして処分を下すことを決めた。チャンおよびユン・チョンス監督はいずれも罰金処分に加えて12ヶ月間の出場停止処分を下されている。準々決勝でオマーンを下したことで北朝鮮は来年のU-17ワールドカップの出場権を獲得したが、両者は大会への参加が不可能となる。

 また、北朝鮮サッカー協会に対しては罰金処分に加え、2018年AFC U-19選手権から除外する処分が1年間の“執行猶予“付きで下された。今後1年間に同様の違反があった場合、北朝鮮は同大会への出場を禁じられることになる。

text by 編集部