Microsoftの新型PC「Surface Studio」。期待度とともに入手困難度もアップ!?

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 米マイクロソフトが10日26日に開催した「Microsoft Windows 10 event」でクリエーター向けデスクトップPC「Surface Studio」を発表した。モバイル向けのタブレットPCというイメージがすっかり定着した「Surface」シリーズだが、今回リリースされたのは28インチの大型液晶を搭載したデスクトップモデル。一体、これまでと何が違うのか?

◆28インチディスプレイは液タブにも変身!

 Surface Studio最大の特徴は、搭載されるディスプレイといってもいいだろう。4Kディスプレイを上回る4500×3000ピクセルの28インチディスプレイを搭載し、さらに2軸のヒンジが設けられたアームによって液晶ディスプレイの角度や位置を調節することが可能。

 デスクトップスタイルから液晶ペンタブレットライクなスタイルなど、利用シーンに合ったスタイルが選べる。また、液晶の厚さは僅か12.5个犯鷯錣貿く、10点同時のタッチにも対応するなどデザイン面と機能面を両立している。

◆注目の新感覚端末「Surface Dial」

「Surface Studio」が持つもう一つの特徴が、新に追加されたSurface向けオプションの「Surface Dial」に対応する点。この「Surface Dial」は、ダイヤル機能とプッシュボタンを備えた無線デバイス。キーボードやマウスと同様、卓上において利用できるほか、液晶ディスプレイ上に置いて操作することも可能。拡大や縮小、画像の回転といった具合にダイヤルに様々な機能が割り当てられるため、ソフトや利用シーンに合った活用が行える。

 特にペイントソフト使用時は、拡大や縮小、回転といった簡単な操作だけでなく、配色の変更やブラシの太さなどの調節もクルクル回すだけで行えるので無駄な操作を省いて描画に集中することができる。なお、Surface Dialは11月10日発売を予定しており、価格は99.99ドル。Surface StudioとSurface Pro4に公式対応している。

◆やや強気だがプロユースで十分に満足できる

 気になるSurface Studioの発売は、アメリカで12月15日とされており、価格は最小構成で2999ドルと少々強気の価格設定。ラインナップは、第6世代のIntel Core i5を搭載した最小構成モデルと、その上位版としてIntel Core i7搭載モデル、そしてメモリとストレージ容量などを強化した最上位モデルの3種類が用意されている。

 グラフィックに最小構成モデルでもGeForce GTX 965M、最上位モデルにGeForce GTX 980Mを搭載するなど、高いグラフィック性能が求められるプロユースの世界でも十分に満足できる仕様といえるだろう。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=115454

◆プレオーダー開始も入手は困難!? 国内発売時期も不透明

 年内に発売される「Surface Studio」だが、すでに開始されているプレオーダーの画面を開くと出荷は’17年以降であることが明記されている。初期出荷分の売り切れが予想されるため、現時点では本国ですら「年内入手が絶望的な状況」などと、懸念の声が挙がっている。そのうえ、年末年始を挟むことで品薄解消により時間がかかることも予想される。

 日本での発売時期は未定となっているが、上陸はまだ先の話になりそうだ。

 これまで、グラフィックに関わるクリエーターは、パソコン本体とペンタブレットを別々に用意して利用することを余儀なくされていた。しかし、Surface Studioの登場によって、ディスプレイに直接書き込みながら制作でき、さらにSurface Dialを組み合わせることでより効率的な操作を実現することができる。ノートPCの世界では一般的となった2in1パソコンの思想をデスクトップに取り入れ、さらに最高峰のスペックと革新的なオプションを備えるSurface Studioは、マイクロソフトの本気度を感じさせる一台といえるだろう。

<文/古作光徳 写真/Microsoft >

【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている