■新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更

当初新型NSXは、レジェンドの横置きSH-AWDユニットを流用すべく、開発が進められていました。実際、2012年のプロトタイプでは横置きミッドシップでしたが、世界のスーパーカーと闘うために500ps超えのハイパワーを目指す方針に変更。

そしてハイパワー化と熱対策、さらに操縦性向上を踏まえ、縦置きミッドシップへの設計変更が決まりました。

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縦置き化とハイパワー化にともない、新型NSXではエンジンもDCTもボディも新開発&専用設計になりました。コストダウンのために量販車種のコンポーネントを流用するのではなく、スポーツハイブリッドとして最高かつ最適な性能の実現を目指して、新たなメカニズムの開発がすすめられたのです。

■スポーツハイブリッドSH-AWDのトータルパワーは581ps

スポーツハイブリッドSH-AWDの心臓部は、V6・3.5lのツインターボエンジンで507psを発揮。バンク角を75度にするとともに、オイルのドライサンプ方式を採用して、徹底した低重心化をはかりました。圧縮比はターボとしては高めの10.0に設定して、ドライバビリティと燃費を両立しています。

パッケージングでは、V6エンジンに48psのリアモーターと9DCTを組み合わせてミッドに搭載しています。リアモーターは、発進やターボラグ等での出力補助と電力回生を担当。また前輪には、左右にそれぞれ37psのフロントモーターを配置して4WDとして動作させるとともに、トルクベクトリング制御によりハンドリング性能を大きく向上させているのです。

なおハイブリッドシステムでのトータルパワーは、581psを発揮。また燃費も非常に優秀で、トヨタ86/スバルBRZと同等の12.4km/Lをマークするのですから、本当に素晴らしいと思います。

■高剛性ボディと低重心パッケージの両立

先代NSXは、総アルミボディで世界中をあっと言わせました。今度の新型NSXではあえて総アルミにこだわらず、フロントピラーに高張力鋼板を組み合わせるとともに、外装でも樹脂製フェンダーやカーボン製ルーフを採用して、高剛性化と軽量化を実現しました。

パッケージングでも、パワーユニットの縦置き化にともない、当初センターコンソールに配置していた駆動用バッテリーをシート後方下部へ移設。パワーユニットに加えて駆動用バッテリーでも低重心化をはかり、徹底して操縦安定性を高めているのです。

■第542弾  新型NSXのすべて  (電子版はこちら

(星崎  俊浩)

新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更!(http://clicccar.com/2016/11/05/413871/)