食べたら歩く、に意味があった

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2型糖尿病患者の血糖管理に有効なのは、3度の食後にあまり時間をおかず、10分のウォーキングをすることであるとした研究結果が、ニュージーランド、オタゴ大学のアンドリュー・レイノルズ博士とバーナード・ベン博士、シーラ・ウィリアムズ准教授らの研究チームによって発表された。

ニュージーランドでは、2型糖尿病患者への一般的なアドバイスとして「1日30分はウォーキングをする」ことが推奨されているが、1日のどの時間にウォーキングをすべきか、といった詳しい条件は指定されていなかった。

レイノルズ博士らは、ウォーキングのタイミングによってより効果的な血糖管理ができるのではないかと考え、18〜75歳までの2型糖尿病患者41人を対象に、比較試験を実施した。

試験では、全員に5分おきに血糖値を測定する装置と、活動量計をつけてもらい、まず2週間、1日の好きな時間帯に30分ウォーキングをするように指示。1か月間の休息期間をはさみ、今度は朝昼晩の3食後、あまり時間をおかず10分間ウォーキングするよう指示し、最初の試験と同様2週間に渡って計測し、それぞれの血糖値の状態を比較している。

その結果、好きな時間に30分ウォーキングした場合に比べ、食後10分の場合は、食後血糖値が平均12%低下していた。特に炭水化物が多くなりがちで、運動もあまりしない傾向にある夕食後の血糖値に限って見ると平均22%も低下しており、高い血糖管理効果が確認されたという。

レイノルズ教授は、今回の研究は期間や被験者数が少数であり、糖尿病予防の効果や運動タイミングと血糖管理の関係については不明としつつ、「食後の運動によってインスリン投与量を減らしたり、食後に追加でインスリン注射をするといったことを回避できる可能性はあり、患者のQOL向上にもつながる」とコメントしている。

発表は、2016年10月17日、欧州糖尿病学会誌「Diabetologia」オンライン版に掲載された。

参考論文
Advice to walk after meals is more effective for lowering postprandial glycaemia in type 2 diabetes mellitus than advice that does not specify timing: a randomised crossover study.
DOI: 10.1007/s00125-016-4085-2 PMID:27747394

(Aging Style)