全上場企業調査! 日本を動かす経営者BEST100

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これからの日本に必要な経営者像を映し出すー。
今回の「CEO ランキング2016」で重視したのは、「企業の長期的価値への貢献」という新たなリーダー像だ。

そのため、”通信簿”である財務パフォーマンスに加え、環境・社会・ガバナンスというESGパフォーマンスも評価指標を取り入れた。総合点で同点の場合は、企業の長期的価値という観点から見ると、企業価値全体の中に占める非財務的な価値が重要であることから、ESGパフォーマンスのギャップ点数が小さい企業を上位とした。そんな「日本を動かす経営者」たちを紹介する。

1位〜10位はこちら

11位 高粼秀雄/日東電工

総合点 92.0
ギャップ 8.0
財務パフォーマンス To Be 31.5 As Is 33.0
ESGパフォーマンス To Be 30.5 As Is 31.0

ーー直近の業績
2016年3月期連結決算は売上高7,930億円(前期比3.9%減)、営業利益は1,023億円(4.1%減)、純利益は819億円(4.9%増)と5期連続の増益。17年3月期予想の純利益は700億円(14.6%減)の見通し。

ーーなぜ評価されたのか?
粘着技術や塗工技術などをベースにエレクトロニクス業界や、自動車、住宅、インフラ、環境および医療関連など幅広い領域でグローバルに事業を展開。新事業にも注力している。事業戦略と知財戦略の融合による事業強化にも積極的に取り組んでおり、経営の優秀性が感じられる。

12位 垣内威彦/三菱商事

総合点 92.0
ギャップ 8.0
財務パフォーマンス To Be 33.5 As Is 33.5
ESGパフォーマンス To Be 31.0 As Is 29.0

ーーなぜ評価されたのか?
2015年度は赤字に落ち込んだが、厳しい事業環境が続く資源分野への取り組みは抑制しつつ、非資源分野での積極的な成長投資により安定的な利益を目指す。「中期経営戦略2018」では配当を基本とした株主還元を実施し、持続的な成長にあわせた増配を基本方針としている。

13位 十河政則/ダイキン工業

総合点 30.5
ギャップ 8.0
財務パフォーマンス To Be 30.5 As Is 26.5
ESGパフォーマンス To Be 31.0 As Is 27.0

ーーなぜ評価されたのか?
2011年度からスタートさせた戦略経営計画「FUSION 15」は販売力・営業力の強化による売り上げの拡大、差別化商品の投入などで3期連続過去最高の売上高・利益を更新。新たに策定した5カ年の戦略経営計画「FUSION20」では、既存事業の徹底強化と事業領域の拡大を掲げている。

14位 永井浩二/野村ホールディングス

総合点 91.7
ギャップ 8.3
財務パフォーマンス To Be 36.0 As Is 30.0
ESGパフォーマンス To Be 29.7 As Is 27.3

ーーなぜ評価されたのか?
長期経営ビジョンの達成に向け、「国内におけるビジネスモデルの変革」と「海外ビジネスの収益性のさらなる改善」を掲げ、真摯に取り組む。経営会議の諮問機関を設置し、海外有識者から経営のアドバイスを得ている点は、グローバル企業の経営者として意識の高さが感じられる。

15位 岩本敏男/エヌ・ティ・ティ・データ

総合点 91.5
ギャップ 8.5
財務パフォーマンス To Be 29.0 As Is 34.5
ESGパフォーマンス To Be 27.0 As Is 30.0

ーー直近の業績
2016年3月期連結決の売上高は1兆6,148億円(前期比6.8%増)。営業利益1,008億円(20.1%増)、純利益633億円(97.1%増)とともに大幅な増加。しかし17年3月期の純利益は53億円減の580億円を予想。

ーーなぜ評価されたのか?
創業以来26年連続の増収。国内の社会変化に対応し、約10年前よりグローバルでの展開を積極化。好調な業績の背景には、高いシェアを持つ分野に限らず、新規分野でのイノベーションを推進できる時勢に対する高い感度と不採算案件に対して「選択と集中」を敢行する判断力もあげられる。

16位 櫻田謙悟/損保ジャパン日本興亜ホールディングズ

総合点 91.3
ギャップ 8.7
財務パフォーマンス To Be 31.7 As Is 36.3
ESGパフォーマンス To Be 32.3 As Is 31.7

ーーなぜ評価されたのか?
2015年度を最終年度とする前中期経営計画では、収支改善を進めただけでなく、海外保険事業の事業領域の拡大などで経営数値目標を上回る結果となった。2016年度から、これまでの成長サイクルを基盤とした更なる成長の加速と新たな事業機会の探求を積極的に進める。

16位 花井陳雄/協和発酵キリン

総合点 91.3
ギャップ 8.7
財務パフォーマンス To Be 31.0 As Is 34.3
ESGパフォーマンス To Be 28.0 As Is 27.3

ーーなぜ評価されたのか?
最先端のバイオ技術を基盤としたユニークな事業構造を強みとし、独自性の高い価値創造の姿勢を積極的に打ち出している。薬価改正などの環境変化を受けて2014年度は減収減益となったが、翌年度には早くも売上高、当期純利益でほぼV字回復を実現し着実な経営手腕を発揮した。

18位 松尾正彦/明治ホールディングス

総合点 91.0
ギャップ 9.0
財務パフォーマンス To Be 30.5 As Is 34.5
ESGパフォーマンス To Be 36.0 As Is 33.0

ーーなぜ評価されたのか?
食品分野では優位性があり、シェアも高いプロバイオティクスやチョコレートなどの商品が伸長している。医療事業では中枢神経系用薬とジェネリック医薬品が大きく成長。「独自の価値創造」により、中国・アジア・米国に重点を絞った海外展開をしている。

19位 中山泰男/セコム

総合点 91.0
ギャップ 9.0
財務パフォーマンス To Be 26.0 As Is 24.3
ESGパフォーマンス To Be 28.7 As Is 22.7

ーーなぜ評価されたのか?
セキュリティ分野のニーズが堅調のなか、ドローンを活用したサービスを提供するなど新技術を積極的に取り入れ、貪欲に成長を目指す。超高齢化社会に向けて、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせるサービスを提供することで国内需要を取り込もうとしている。

20位 中村邦晴/住友商事

総合点 90.5
ギャップ 9.5
財務パフォーマンス To Be 34.5 As Is 32.5
ESGパフォーマンス To Be 33.5 As Is 26.0

ーーなぜ評価されたのか?
過去最大の赤字になった2014年度から一転、昨年度の利益は745億の黒字。非資源ビジネスの強化などを軸に利益・キャッシュフローの更なる改善を目指している。メディア関連や自動車金融を中心とした非資源事業で成長の基盤を築き、堅実に利益を積み上げる戦略を推進する。

「CEO RANKING 2016」選考方法

「フォーブス ジャパン」編集部が掲げる「日本を動かす経営者」を数多く生み出すという方針のもと、企業のIR活動を総合的に支援しているフィスコIRの協力を仰ぎ、「社長力」を点数化し、上位100人を選出。最初に「日本を動かす」というテーマに合う企業規模を持つ会社として時価総額を指標として上位100社を選定。次に、社長力の評価方法として、従来の財務情報を評価した「財務パフォーマンス」に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった非財務情報も「ESGパフォーマンス」として評価し、「経営の総合力」をつけた。

具体的には、特定企業(以下、A社)について、A社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス:の潜在的な経済価値の創造力を測定し、それに対してA社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス」の実質的な経済価値の創造力を開示情報などに基づき評価し、そのギャップ(乖離の程度)を指標に点数化・格付けした。

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