実力派日本ワインを「フードペアリング」して、秋の食卓を充実させる

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ワインというと、フランス、イタリアをイメージしがちですが、日本のぶどう100%でつくった日本ワインの評価が高まっている話を聞きます。日本ワインの情報を目にする機会も、多くなりました。

家で温かい料理を囲む機会が増える季節ですから、上質な日本ワインを一緒に味わうのもよいのでは? 

そこで日本のワイン産地として知られる山梨県甲州市・勝沼ぶどう郷のワイナリーに赴き、日本ワインの背景や楽しみ方を取材してきました。



東京の新宿駅から特急で90分足らずで着いたのが勝沼ぶどう郷駅です。今回、訪れたのはシャトー・メルシャン。日本を代表するワインブランド、メルシャンの過去から現在までを学べるワイナリーです。

日本ワインの現状と、シャトー・メルシャンのこだわり





日本のワイン市場は7年連続で増加していて、2013年から連続で、過去最大の消費量を更新中です。

国内で「どの国で生産されたワインを飲みたいか?」をシャトー・メルシャンが調査したところ、1位が日本(81%)という結果に!



シャトー・メルシャンのワインは、山梨県、長野県、福島県、秋田県と4県に渡って原料のブドウを栽培しています。

山梨県・城の平ヴィンヤードでは、欧米で一般的な「垣根仕立て(垣根のようにぶどうの樹を連ねる形)」で栽培しているのが特徴です。






収穫したブドウは、人の手によって2段階の選別を行っています。

小容量タンク、窒素発生器を導入しているのもポイント。窒素発生器は、ワインの酸化によるダメージを大幅に軽減します。

地下セラーと貯蔵タンクの温度管理の徹底にも、力を入れています。

4種類のシャトー・メルシャンと高相性な「フード・ペアリング」





手間暇かけてできあがったワインを、4種類試飲させていただきました。

この4種はいずれも非常に個性に富んでいますが、もちろん料理との相性は抜群。そこでシャトー・メルシャンの方に、相性ばっちりの「フード・ペアリング」を教えていただきました。

「シャトー・メルシャン 甲州きいろ甲2015」






「シャトー・メルシャン 甲州きいろ甲2015」は、ライム、グレープフルーツなど柑橘系の果皮を連想させる香りに加え、かぼす、すだちのような和の柑橘による、爽やかで心地よい酸味が感じられます。

合わせるなら、グリーンサラダや白身魚の刺身、筍とワカメのあっさり煮、揚げ出し豆腐、サザエの壷焼き、ハモや車エビなど、旨みが感じられて奥行きのある味わいの料理がグッド。かぼすなどの柑橘をかけていただく天ぷらなどもいいですね。

「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニオン・ブラン 2015」





「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニオン・ブラン 2015」はレモン、グレープフルーツのような柑橘系アロマに加え、パッションフルーツ、マンゴーのようなトロピカルフルーツの味わいを感じさせます。

合わせるなら、サーモンやフルーツを使ったサラダ、アボカドの冷製スープ、バジル風味のパスタなどがオススメです。

「シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2013」






「シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2013」は、チェリーやイチゴのような赤い果実とともに、プルーンのような黒い果実の香りも感じ取れるワイン。

焼き鳥(タレ)や鶏肉の照り焼き、ミートソースのパスタ、肉じゃがが合いますよ。

「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2012」





「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2012」は、スパイス、カカオ、チョコレート、バニラ、アーモンドなど樽育成由来の香りが特徴。さらにブルーベリー、プルーンなどの黒い果実の香りも併せ持ちます。

合わせるなら、赤ワインなどを用いた重厚なソースを使った上質なステーキがオススメ。

こだわりのつまった日本ワインの魅力。食卓で秋の味覚とともに楽しみたいですね。

勝沼のシャトー・メルシャンでは、今週末11月5日、6日には「ハーベスト・フェスティバル in シャトー・メルシャン」が催されます。今年収穫したぶどうでできた新酒などを、グラス1杯から試せます。秋の行楽にいかがでしょうか。

[シャトー・メルシャン]

撮影(料理を除く):石井幸久