Doctors Me(ドクターズミー)- 《生活不活発病》やることなく無気力な状態が続く...高齢者の方は要注意!

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2016年11月2日(水)に放送された「あさイチ」で取り上げられた「生活不活発病」が話題を呼んでおります。

あまり聞き慣れない病気かもしれませんが、現在高齢者を中心に患者が増えてきているようです。

そこで今回は「生活不活発病」について、医師に解説をしていただきました。

生活不活発病とは

生活の活動性が低くなるもので、心身のあらゆる機能が低下してしまい、全身に様々な症状が現れるものを言います。

生活不活発病の原因


■生活上、しなくてはいけないことがない
家庭や社会などで求められる役割がなくなった、などがあげられます。

■人づきあいが少ない
近所づきあいや、趣味の付き合いなどが何らかのきっかけでなくなったことも原因に挙げられます。

■転居
子供と同居するために住み慣れた街を離れて転居した場合などに起きやすいです。

■周囲に対する遠慮
家族や手伝ってくれる人などに対する遠慮などで、できるだけ人手を煩わせないために自宅にこもるようになったことも考えられます。

生活不活発病の症状


心肺機能の低下


動かないことにより心臓や呼吸器の機能低下などがみられます。

便秘


活動性の低下によりよく見られるもので、運動不足により腸の動きが鈍くなり、便秘を引き起こす場合もあります。

食欲不振


動かないのでお腹がすかない、といったことのほかに、消化管の機能が低下してしまうこともあります。

自律神経の乱れ


活動によってバランスが取れている自律神経が、動かないことにより調子を崩してしまいます。

うつ状態


こちらも周囲との交流なく、楽しみや役割のない生活を過ごしていることによって現れることのある症状です。

生活不活発病の予防対策


■仲間を作る
趣味のサークルに属したり、近所の集まりに積極的に参加したりします。

■自分の役割を作る
ボランティア活動でもよいですし、食器洗いなど毎日行えることを見つけましょう。

■目標を設定した運動
1日○○歩歩く、といったことや、1日1回は外出して買い物に行く、といったようなことです。

震災による生活不活発病の原因と課題

原因


災害時には、普段通りの生活が送れなくなり、避難所に入ったり自宅にいても災害によって自由な外出ができなくなったり、知り合いと話すといった機会が失われたりすることも多く見られます。

そして、何もせずに配給の食事を摂り、動けずに過ごすといった場合が特に高齢の方や身体に障害のある方には多いようで、生活不活発病にかかりやすくなる原因となります。

課題


特に高齢の方などにとっては、一定期間動かずに生活することが決定的なダメージを与える場合もあることを認識し、積極的に周囲からも何らかの形で動くことを促していくことが大切と考えられます。

医師からのアドバイス

生活不活発病は、災害時や高齢者の方に起こりやすい状態ではあっても、私たちみんなが無縁ではありません。

自分の生活をできるだけ客観的にみて、その都度評価していくことが大切といえるでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)