【日本代表レポート】サウジアラビア戦は怒濤の4トップも視野に?

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11月4日、都内でオマーン戦とサウジアラビア戦に臨む日本代表のメンバーが発表された。10月から変更されたのは、中盤に小林祐希(ヘーレンフェーン・オランダ)、初選出となる井手口陽介(G大阪)、FWに大迫勇也(1FCケルン・ドイツ)、久保裕也(ヤングボーイズ・スイス)が招集されたことだった。

メンバーを説明している際に、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は久保に対してこんな説明を加えた。監督は久保の特長を「背後にも行けてスピードがあってという選手」と言う。そして「ただですね、2トップで真ん中でプレーするというオーガナイズ(システム)がいいかな、と。それ以外はちょっと難しいかなと思います」と分析したのだ。

日本代表は現在3トップ。その形を崩さず、オーストラリア戦では怪我人が続出したにもかかわらず、システムを変更せずに本田圭佑を1トップで起用した。今回、久保を招集したということは、大きな変化も考えているのだろうか。

質疑応答では、その点についても質問が飛んだ。

監督は久保を「2人目のアタッカー」で、「衛星的な動きをする」という。そしてまず自分の基本のシステムでは両サイドに1人、中央に1人のFWを配置する3トップだと確認した。ではなぜ2トップがいいという久保を招集したのか。

「彼が入ることでアイデアが増えますね。一つのオーガナイズでうまくいかなかったときに、もしかしたら4トップになるかもしれないです」

監督はそう言うと、両サイドをそのままに、中央を2人にする可能性を示唆し、追いつかなければいけないときなどでは4トップのスクランブル・システムを考えていることを明らかにした。そして「我々は試合中にもタクティクを変えることができる。オーガナイズを変えるということですけども」と試合途中でのシステム変更に自信を見せる。

今回、グループリーグでトップに立つサウジアラビアからホームで勝点3を奪えなければ、日本は本当に苦しい立場となる。来年のアウェイ戦で、UAEに続いてサウジアラビアからも勝利を収めなければいけないのだ。

この選考では、柏木のようなプレーメイカーを選択していない。そのぶん、もっと早く前に行こうという意思の表れだろう。そして中盤を省略してでも前線を増やし、ゴールを取ろうという考えの象徴が久保ということなのだろう。

【日本蹴球合同会社/森雅史】