ハリルホジッチ監督はサウジアラビアのファウルを誘うプレーを警戒する

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 “中東の罠”を警戒した。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は11日のキリンチャレンジ杯・オマーン戦(カシマ)、15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)に臨む日本代表メンバー25人を発表。最終予選の前半戦ラストゲームとなるサウジアラビア戦に向け、「サウジアラビアの戦力については、すでに(分析の)仕事を始めている」と、準備を進めていることを明かした。

「サウジアラビアはかなり伸びてきている。アラブの国の傾向として個人の能力があり、フィジカル的にも戦術的にも良くなっている。彼らのアドバンテージは、(彼らが)したいときに合宿ができるということ。ほぼ全員で合宿をしている。それが彼らのアドバンテージになる」

 日本代表もサウジ戦に向けた重要なテストマッチを組んだ。それが11日のオマーン戦で、「オマーンは少しサウジアラビアに似ているということで選んだ」という指揮官のリクエストが実現した形。「(日本代表で)あまりプレー機会のない選手、もしくは海外で試合に出られていない選手にチャンスを与えようかなと思っている」と、直前の強化試合を位置付けた。

 新戦力のテストや、所属クラブで出場機会に恵まれていない海外組のコンディション調整の場にあて、「より良い選手がこの試合に出る」のがサウジアラビア戦。現在、B組首位に立つ中東の雄との決戦に向け、「(勝てば)6ポイント(の価値がある)ということ。それぐらいの勢いでやらないといけない」と意気込んだ。

 W杯アジア最終予選のB組は第4節終了時点でサウジアラビアが3勝1分の勝ち点10で首位。2勝2分で勝ち点8のオーストラリアが2位に付け、日本は2勝1分1敗の勝ち点7で3位となっている。勝てばサウジアラビアに勝ち点で並び、一気に上位との差を詰められるが、負ければW杯出場権獲得となる2位以内確保が遠のく可能性もある。

 まさに“生きるか死ぬか”の大一番で指揮官が警戒するのがファウルトラブルだ。サウジアラビアは最終予選4試合で計8得点を挙げているが、そのうち3点がPKで、1点が直接FKによるもの。対して日本はここまでの4失点のうち2点がPKで、1点が直接FK、1点がFKに合わせられる形と、すべてセットプレーからゴールを許している。

「彼らの得点の50%がPKかFKから生まれている。それに関しては注意して、罠に引っかからないようにしないといけない。我々にはUAE戦もオーストラリア戦もPKがあった。あのPKがなければ、多くのことが変わっていたと思うが、サウジアラビアはそういったPK、FKを誘うスペシャリストだ」

 指揮官はそう警戒を強めたうえで、「ただ、弱点もある。その弱点を突いていこうかなと思っている。本当に大きな試合になるから、アグレッシブさ、戦うところ、そして強い気持ちを出さないといけない。そして勝利を追求しないといけない」と力説した。

(取材・文 西山紘平)


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