A代表初招集を果たしたMF井手口陽介(G大阪)

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 いきなり決定的な仕事をしてもらおうとは思っていない。しかし、指揮官は若武者に大きな期待を寄せている。4日に発表された日本代表メンバーの中で唯一初招集したMF井手口陽介(G大阪)を、バヒド・ハリルホジッチ監督は「ずっと追跡してきた。本当に能力のある選手」と評価した。

 リオデジャネイロ五輪代表メンバーとして、今夏本大会を戦った井手口は、五輪後に所属クラブのG大阪で定位置を完全に奪取。ルヴァン杯では決勝戦の舞台に立つだけでなくニューヒーロー賞を受賞し、J1リーグでは終盤の3試合で3得点を記録するなど、大きなインパクトを残している。

 特に、この3得点はハリルホジッチ監督に強い印象を残したようで、「素晴らしいゴールを3点決めている」と話している。その3点とは、10月22日のJ1第2ステージ第15節横浜FM戦で決めた左右両足から奪った豪快なミドルシュート2発、そして11月3日のJ1第2S第17節川崎F戦でPA内に進入してこぼれ球を押し込んだものだった。

「井手口は美しいゴールを取れるし、左足も右足も良いクオリティーがある。ボールを奪ってからのつなぐパス、背後へのパスもいい」とキック面を評価すると、PA内まで進入できる中盤の底から飛び出す能力も称賛した。「オフェンシブに働きかけ、本当に前に行けるクオリティーを持った選手。(川崎F戦では)GKが弾いたボールをPA内で決めた良いゴールだった」。

 井手口に対しての言葉は、他にも「奪う部分もフィジカルも伸びている」「非常に面白い選手」とプラスのものばかり。大きな期待を寄せていることが感じ取れる。だが、「我々のグループをフレッシュにしたい。いきなり決定的な仕事をしてもらおうとは思っていないし、決定的な仕事をすると期待されたら困る」と指揮官が語るように、まずはクラブで示す能力の高さを代表でも見せてアピールを狙いたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)


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