韓国の朴槿惠大統領は、4日午前に国民向けの談話を発表し、親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)が国政に介入していた疑惑について改めて謝罪をし、「検察の特別捜査を受け入れる」と述べた。

 YTNなど韓国メディアによると朴大統領は「国民の皆さんにチェスンシル氏関連の事件で大きな失望と懸念をかけたことを、もう一度心からお詫びします。私を信じて国政を任せて下さった国民の皆さんに癒しがたい心の傷をおかけしたことを思うとあまりにも心が痛みます」と語った。

 続けて、「今回の事件について、真相と責任を究明するために最大限協力したい。既に大統領府秘書室と計五室にも検察の捜査に積極的に協力するように指示した。必要に応じて私自身もやはり、検察の取り調べに誠実に臨む覚悟であり、特別検察による捜査まで受け入れます」と述べ、自ら検察の捜査を受け入れることを表明した。

 一方で、「国内外に多くの懸案が山積しているだけに国政は一刻も中断してはなりません。より大きな国政混乱と空白状態を防ぐために真相究明と責任追及は検察に任せ、政府は本来の機能を1日も早く回復しなければなりません」と述べ、大統領職を辞任する考えがないことを明らかにした。


国民向けの談話を発表し謝罪する朴槿惠大統領 (c) YTN / Youtube

 しかし、この会見のニュースを見た国民の反応は冷ややかで、24歳の大学生は「国民が望むのは大統領の退陣。これまでに明らかになったことだけでも、辞任して検察の捜査を受けなければならない。この週末も大統領の退陣を求める集会に行くつもりだ」と語っている。

 ただの民間人が国政に介入していたという一連の疑惑は、韓国国民にとって大統領が謝罪するだけでは済まないところまできてしまったようだ。

ニューズウィーク日本版Web編集部