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『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。

マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第16回は「夜神月×藤原竜也」の撮影秘話。10年ぶり、奇跡の復活を遂げたその裏では……?

○飲み会で「俺、出たいんですけど」

――死んだはずのキラ・夜神月が、10年後の本作で蘇りました。新たに撮影もされたそうですね。

『デスノート』以降、私のプロデューサー作品で言うと『MONSTERZ モンスターズ』(14年)に竜也くんには出演してもらいました。その映画撮影中には「10年後のデスノート」の企画も進行中でした。やはり夜神月にはちゃんと続編製作について説明しなければと思っていたので、『MONSTERZ モンスターズ』撮影後、落ち着いたところで、私と竜也くんとマネージャーの3人でしっぽり飲みに行った時に「10年後のデスノート」の話をしました。すると、「俺、出たいんですけど」と(笑)。夜神月は死んでいることを伝えても、「いやいやいや。佐藤さんなら何とかしてくれる」と言って聞かなかった。冗談半分で違う役でもいいのか聞いてみたら、「俺はやっぱり夜神月をもう1回やりたい」と。飲みながらではありましたが、そこはすごく真剣だったのでこちらも真面目に考えることにしました。

○「34歳だけど大丈夫かな……」

――彼にとってはそれほど大きな役だったのでしょうね。

海外に行くと今でも「夜神月」として声を掛けられるみたいで、誰よりもその影響力を感じているのかもしれませんね。でも、死んでいることを覆すことはできないし、再び演じてもらうのであれば何か意味のあることでなければならない。そんな中で、三島(東出昌大)、竜崎(池松壮亮)、紫苑(菅田将暉)に「キラ」として大きな影響を与える、これは映画を観ていただきたいのですが、藤原竜也が改めて演じる意味を見出せたので、正式に竜也くんに出演をオファーできました。

ただ、実際にやることが決まったら、「俺、34歳だけど大丈夫かな……」と心配そうでした(笑)。やっぱり10年経過していますからね。ところが……。ビューティー加工と私はよく言うのですが、今はCGである程度修整することも可能なんです。だから、竜也くんも修整すれば問題ないだろうと思っていたのですが、一切必要ありませんでした。今回の夜神月は、彼が生身で演じているそのままを映しています。

――さすがに修整はしていると思っていました。

いいえ、全く。現場に夜神月が現れた時、スタッフも一人のファンとして「本物だ!」と盛り上がっていました。

○3ページ長セリフも台本持ち込まず

――本人もなりきって現場に入ったわけですね。

全然(笑)。「どんなんだっけ?」「もうちょい髪長かったかな」みたいな感じで笑わせていましたが、カメラの前に立った瞬間にガラリと雰囲気が変わりました。

映画で使われている以外にも3ページぐらいの長セリフがありました。でも、さすがですね。すべて頭に入っていました。カメラ目線の映像だから、カンペを出しても良い状態だったのですが、そんな気遣いは彼には失礼な話。以前と同じように台本も現場に持ち込まず。それでも、完璧。さすが、藤原竜也です。

■プロフィール
佐藤貴博(さとう・たかひろ)
1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

(水崎泰臣)