北朝鮮が9月、金正恩体制の発足以来、月単位としては最も大量のコメを中国から調達した。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

VOAによると、北朝鮮の農業に詳しいクォン・テジンGS&Jインスティテュート北朝鮮北東アジア研究院長が、中国税関の資料を分析した結果、北朝鮮が9月に中国から輸入したコメは1万6000トン(990万米ドル相当)だった。これは、1〜8月に輸入したコメの合計(1万4000トン)よりも多く、2012年に金正恩体制が発足して以降では、単月としては最多となる。

また、コメとそれ以外の穀物の9月の輸入量の合計は1万8477トンで、前月の約2.7倍。今年1月から8月までの輸入総量1万8027トンよりも多い。また、9月の小麦粉の輸入量は前月比15倍、澱粉は2倍以上も増加し、8月にはまったく輸入されていなかった豆類も、9月には412tを輸入した。

さらに、北朝鮮は9月、中国から肥料772トンを輸入しており、前年同期より73%増えた。

クォン氏はVOAに対し「昨年9月までに生産したコメの在庫がほぼ底をつき、国内価格を安定させるため大規模な輸入を行ったものとみられる」と述べている。