By Neha Viswanathan

トルコ国内のネットワークの状況や検閲の実施を監視しているTurkey Blocksが、複数のソーシャルメディアへのアクセスが大規模に遮断されていることを検知して公表しました。この影響により、FacebookやTwitterといった大手SNSへのアクセスが大幅に規制されている模様です。

Social media shutdown in Turkey - Turkey Blocks

https://turkeyblocks.org/2016/11/04/social-media-shutdown-turkey/

トルコ国内でのSNSへのアクセス遮断が始まったのは、現地時間の2016年11月4日(金)午前1時20分のこと。日本時間だと同11月4日の午前7時20分となり、この記事が掲載された4時間ほど前から突然始まった模様です。その30分後、TurkeyBlocksはTwitterやFacebook、YouTubeへのアクセスが大きく遮断されていることをツイートして世界に向けて発信しています。





また、この措置による影響がメッセージングアプリのWhatsAppにも及んでおり、ユーザーからサービスを利用できないという苦情が相次いでいるとのこと。WhatsAppへのアクセスが大きく影響を受けるのは、今回が初のケースとなっている模様です。

TurkeyBlocksによると、このアクセス制限はインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の段階で実施されていると見られます。まずトルコ最大のISPである「TTNet」でのアクセス遮断が確認され、その後は「UyduNet」などといった複数のISPでの遮断が確認されているとのこと。なお、TurkeyBlocksが公表した時点では、小規模なISPではアクセス制限は確認されていないとのことです。

◆政府による言論統制の見方も

TurkeyBlocksによると、この措置は国民民主主義党(HDP)のリーダー数名が当局によって身柄を拘束されたことに大きく関連しているとのこと。HDPは少数民族クルド人系の政党で、ここ数年にわたる躍進の結果、与党である公正発展党(AKP)の議席を過半数割れに追い込むなど存在感を示している状況です。

クルド系政党が躍進 トルコ総選挙  :日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM08H9C_Y5A600C1FFB000/

トルコ国内では、クルド人が多く住む南東部の都市・ディヤルバクルを含む一体で大規模なインターネット遮断が実施されて市民生活が大きく影響を受けた直後でした。

台頭するクルド人勢力に対し、トルコでは与党・エルドアン政権による言論弾圧が左派や少数民族クルド人のメディアにも広がっている状況とのこと。エルドアン大統領は「テロ対策」を口実にクルド人勢力の押さえ込みに躍起になっているともいわれており、ニューズウィーク誌はトルコが「民主主義をかなぐり捨てた」とも報じています。当局の権力による言論統制の影響がトルコ国内に広がりを見せています。

民主主義をかなぐり捨てたトルコ | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4709.php