コミカルな中にも風刺を込める (C)2015 CJ E&M, WOO SANG FILM

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 第66回カンヌ映画祭短編部門パルムドール受賞作「セーフ(原題)」の脚本を手がけた俊英、クォン・オグァン監督が、長編映画デビューを果たした「フィッシュマンの涙」の予告編が、公開された。

 新薬治験の副作用で“魚人間”に変異してしまったフリーター、パク・グ(イ・グァンス)が、インターネットやテレビで拡散され、世間の目にさらされていくさまを描く。「オアシス」「ポエトリー アグネスの詩」で知られる名匠イ・チャンドンが製作総指揮を務め、「犬どろぼう完全計画」のイ・チョニ、「私のオオカミ少年」のパク・ボヨンといった若手スターが脇を固める。

 予告編では、魚人間となったパクがCTスキャンされる姿や、ベッドの上で腕立て伏せをする様子、視力検査に挑むさまといったユーモラスなシーンが次々と登場。テレビ、インターネット、雑誌で存在が明るみになるやファンが加速度的に増え、パクは狂乱の渦中に突き落とされていく。毎回4〜6時間を費やす特殊メイクと8キロを超えるマスクで魚人間役に挑戦したイが哀愁漂う演技を披露しているほか、パクの密着取材を敢行するテレビ局の見習い記者サンウォン役のイ(・チョニ)が髪をかきむしり絶叫し、パクの恋人を演じて知名度を得ようとする女友だちジンに扮したパク(・ボヨン)が悲痛な表情で涙を流すなど、存在感を発揮している。サンウォンが製薬会社の腐敗を正そうとする姿など、コミカルさだけでなく社会性あるテーマをまとった作風に注目が集まる。

 「フィッシュマンの涙」は、12月17日から全国公開。