いたずら好きでわんぱくだった子供が、あることをきっかけに一晩で一気に成長してしまうようなことがこの世の中にはあるものだ。父親に骨髄を提供した孝行息子の曹胤鵬くんはまさにその一人と言っていいだろう。

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いたずら好きでわんぱくだった子供が、あることをきっかけに一晩で一気に成長してしまうようなことがこの世の中にはあるものだ。父親に骨髄を提供した孝行息子の曹胤鵬くんはまさにその一人と言っていいだろう。胤鵬くんは8歳にして、騒がしく泣き虫だった子供から物わかりの良い、強い意思を持つ小さな大人へと成長を遂げたのだ。中央テレビ網が伝えた。

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2016年1月、曹胤鵬くんの父親・曹磊さんは急性混合型白血病と診断された。化学療法第4クールが終了した時点で、曹胤鵬くんの母親は骨髄バンクには夫の骨髄に適合するタイプの骨髄がないことを知り、絶望した。夫の命を救うために残された道はただ一つ。それは一人息子の曹胤鵬くんの骨髄を父親に提供することだった。

母親の張琳さんは「当時、息子はお父さんを救うために自分の骨髄を提供したいと言ったが、私は長い間思い悩んだ。たった8歳になったばかりの子供と助けを必要とする夫の間で気持ちが揺れた。なにより子供が小さすぎることが一番悩んだ点で、子供にとってあまりにも辛すぎるという思いを振り切ることができなかった」と話す。

骨髄を提供することになったあと、曹胤鵬くんはまるで一夜のうちに一気に成長してしまったかのように、物事をわきまえるようになった。父親に十分な骨髄を提供できるようにと、彼はまず太る計画を立てた。毎日の食事の量を増やすことから始め、1日3度の食事量をこれまでより増やした。急に量を増やしたため、最初のうちはなかなか食べきることができなかった。それでも「もう少し食べれば、お父さんを救うことができる」という家族の言葉に再びお碗を手を伸ばした。そしてわずか1カ月の間に、35キロしかなかった体重は一気に45キロ近くまで増え、7月初めの手術前夜には45キロを上回った。

7月6日、骨髄移植手術が無事成功し、父親は今、無菌室で回復しつつある。息子の骨髄は父親の体内に注入されたが、まだ正常な拒絶反応が起きている状況で、身体の回復までには至っていない。曹胤鵬くんは毎日父親を見舞い、ガラス越しに電話で父親に歌を歌ったり、詩を朗読したりして、父親を楽しませようとしているという。

曹胤鵬くんは「お父さんに骨髄を提供したことは、大したことではない。僕はお父さんとお母さんの間に生まれた。お父さんは僕をとてもかわいがってくれた。病気になったお父さんを僕が救うのは当たり前のこと。そして、お父さんを救えるのは僕だけなんだから!」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)