Doctors Me(ドクターズミー)- 【保存版】出産で必ず経験する破水!注意・対処・予防法を事前に学ぼう

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大切な赤ちゃんが生まれてくる際にお母さんが必ず直面する破水という症状。初めて経験する人は突然の事態に動揺してしまうこともあるでしょう。

いざという時に落ち着いて自分と赤ちゃんのために行動できるよう、キチンとした知識を学んでおきましょう。

要チェック項目


□破水によって出てくる水は赤ちゃんを守っていた羊水である
□破水と尿漏れを見分けられるようになっておくとよい
□突然の破水から出産以降に備えて準備は念入りにしておこう

破水とは? 母体の仕組みを初歩から解説

お母さんになる通過儀礼の一つとも言える破水。そもそも破水とは何なのか、皆さんはご存知でしょうか。

破水とは出産の直前、赤ちゃんを包んでいた卵膜が破れて穴が開き、その中を満たして赤ちゃんを守っていた羊水が流れ出てくることを言います。

赤ちゃんが母体の外に出てくる準備なので、この破水が起きるといよいよ出産が近付いていることを意味します。

妊娠37週を過ぎ正産期に入ってからは時間、場所を問わず破水の可能性が出てきますので、日頃から意識して生活することが求められるでしょう。

尿漏れ? 破水? 間違えやすい両者を見分けるために

出産が近付いてくるとホルモンが作用して膀胱近傍の筋肉や膣を弛緩させるため、尿漏れが起きやすくなります。これ自体は母体として自然な流れなので気にする必要はありません。

しかし、この尿漏れに慣れていたりすると、尿漏れと勘突然に起きた破水を違いして放置してしまう可能性があります。そのため、破水により流れ出てきた羊水と尿を見分けられるようになっておくことが良いです。

両者の一番の違いは自力で止められるかどうかです。尿漏れは自分の意思により我慢したり、途中で止めることができます。

反対に破水の場合には量の増減こそあれ、堪えようとしても止めどなく流れ出てきます。このポイントを覚えておくことで尿と羊水を見分けやすくなります。

また、色を判断の参考にできることもあります。尿は黄色がかった液体であることが多いのに対し、羊水は透明から薄いピンクのような色味をしているため、見分ける際に基準にすることができます。

ただし、尿は個人差や飲食物の影響で色を変化させやすいので、色だけを判断材料にすることは避けてください。最後に、臭いも尿と羊水では異なってきます。尿がアンモニア臭を発するのに比べ、羊水は無臭または甘酸っぱい臭いと形容されます。

しかし、この臭いも色と同じく決め手にはなりませんので、参考にする程度に留めておいてください。なお、上記はあくまで基準の一例ですので、どうしても分からない場合は経過を診ていただいている産婦人科医に電話するなどして指示を仰ぎましょう。

破水の注意点 〜3つの破水を覚えておきましょう〜

破水は起こるタイミングによって大きく3つの種類に分けられます。中には注意や対処を必要とする破水もあるため、事前に知識を得ておくことが大切です。

以下に類別してご紹介します。

適時破水


最も適切な経過、つまり陣痛後に子宮口が全開となってから破水するという経過を辿ることを適時破水と呼びます。

この場合には陣痛の段階で医師や助産師と連絡を取り合っている状況でしょうから、慌てることなく指示を仰いでください。

早期破水


陣痛は起きた後であるものの子宮口が全開になる前に破水するという経過を辿ることを早期破水と呼びます。

少し破水が早いために感染の危険性が若干ありますが、とは言えこちらも陣痛の後に起こる破水ですから医師や助産師がキチンと対応してくれます。

比較的よくあることでもありますので、不安になること無く落ち着いて行動しましょう。

前期破水


特に要注意なのが陣痛よりも先に破水してしまうという経過を辿る前期破水です。

前期破水は赤ちゃんの成長具合によって対応を変えることが基本で、妊娠37週目以降である場合には感染を防止しながら陣痛を待つことが多いです。

また、妊娠34週から37週の間であり早産になるが赤ちゃんの心肺機能は十分に発達していると判断された場合には、感染を防止しながら分娩に移ることを視野に対応していくことになります。

もし妊娠34週以前に前期破水が起こった場合には、投薬などによって分娩をできるだけ先送りし、妊娠期間の延長を試みるのが一般的です。

ただし、いずれのパターンにせよ前期破水は個人で処置できる範囲を明らかに超えています。前期破水に気付いたら、すぐに病院へ向かうなど冷静な対応を取ることが大切です。

破水後の対応 〜事前の準備も怠らずに〜

破水前に病院などに入院していれば慌てることも少ないでしょうが、自宅で破水したりすると対応に困ったりすることもままあります。

また、急に入院ということにもなりますので、事前の準備も大切になってきます。重要なポイントを項目別で解説していきます。

破水した時に必要な行動とは?


破水した際にまず行わなければならないのは病院への連絡と移動手段の手配です。

陣痛が先に始まっていて既に対処済みの場合は良いですが、もし突然に破水が起こってしまった場合にはくれぐれも落ち着いて入院先への連絡やタクシーの手配などを行いましょう。

ここ数年「マタニティタクシー」「陣痛タクシー」など破水や陣痛のあった妊婦を優先してくれるタクシーが登場してきていますので、有効に利用すると良いでしょう。

事前にそういったタクシー会社の電話番号を控えておくことも大切です。

また、移動に際してですが、母体や胎児に悪影響を及ぼしたり事故を起こす可能性がありますので、絶対に自分で運転をしようとは考えないでください。

破水した時にしてはいけないこと


破水をすると股下などがどうしても汚れてしまい、気持ち悪い思いをすることになります。しかし、シャワーやウォシュレットなどで体を洗うことは決してしないでください。

破水後は細菌感染の可能性が常にあるため、雑菌との接触は厳禁です。安静にしてタクシーなどの用意が整うのを待ちましょう。

出産が近付いた時期にしておくべきこと


出産が近付くと、基本的には入院することになります。突然の破水で不意に入院することになった場合でも、必要な物はそのまま病院に持参できる方が望ましいです。

確実に家族が付き添ってくれる人は良いでしょうが、そうでないのであれば安定期以降の段階で事前に母子手帳や保険証、診察券にタオルなどをひとまとめにしておき、

さらに出産予定日が近い人にあっては常にそれらを持ち歩くくらいの備えが必要でしょう。

予期せぬ破水を防ぐ 〜日頃から気を付けるべきポイント〜

例え安定期に入った後でも、妊婦は安静を常とすべきことは皆さんご存知かと思います。しかし、それ以外にも早期の破水、予期せぬ破水を防ぐためには他にも気を付けるべきポイントがあります。

以下に記したことを覚えておき、母体を安全で適切な分娩へと導けるように努めましょう。

清潔を心掛ける


まず、くれぐれも気を付けてほしいことは、日頃から入念に手洗いやうがいをし清潔にしておきましょう。入浴で体も清潔に保ち、普段身に付ける衣類などもきれいなものにしましょう。

細菌やウイルスに母体が侵され、感染症になることで膣に炎症が発生すると羊水を包む卵膜が脆くなってしまうことが分かっています。

そうなると予期せぬ破水が起こりやすい状態になってしまうため、母体にとって感染は特に避けなければならないことの一つになります。

力みは厳禁!お腹周りは徹底的に


『腹に力を入れる』などと言いますが、力むと腕や足だけでなくお腹周りの筋肉も収縮することになります。子宮周りの筋肉が収縮してしまうと、卵膜に負担がかかって破水してしまう可能性があります。

例えば重い物を持つことや固いビンの蓋を捻ることなどは絶対に避けていただきたいです。母体と赤ちゃん両方の安全のため、意識付けをすることが大切です。

破水は必要な過程 〜気負い過ぎず、落ち着いて対応を〜

赤ちゃんが母体を出て、お母さんと対面するために破水は必要な過程です。赤ちゃんと安全に出会うために、事前の準備や日々の注意、破水が起こってからは適切な対応を心掛けましょう。

母子ともに健康で出産を迎えるためにはキチンとした知識を備えて不安を取り除き、気負いすぎることなく落ち着いて対応できるようにしておくことが大切です。

喜び、そして感動の対面まで赤ちゃんと一心同体で歩んでいきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)