こころのエクササイズとして注目 「瞑想すると上手くいく」は本当か?

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雑誌の特集や本などで「瞑想」をテーマにするものをよく見かける。

それだけ世間に瞑想が広がりつつあるということなのだろうが、瞑想にも種類がある。自分が目指すものとは違う目的地へ導く瞑想をしてしまうと、望んでいた生活とは違うものになってしまうこともあるのだ。

『悟らなくたって、いいじゃないか』(プラユキ・ナラテボー、魚川祐司著、幻冬舎刊)は、「悟り」を目指しているわけでは普通の人が、瞑想をより知りたいと思うときに役立つ一冊だ。著者のプラユキ・ナラテボー氏はタイで僧侶として30年近く出家生活を送ってきた人物で、仏教研究者の魚川祐司氏が対談形式で話が進んでゆく。



■「瞑想すると上手くいく」のではなく…?

なかなか人生が上手くいかないから瞑想をしてみよう。

そんな風に考えて瞑想をしている人がいるかもしれない。つまり、「日常で上手くやりたい」が瞑想を始める動機になるパターンだ。

しかし、魚川氏は本書で「瞑想すると上手くいくのではなくて、瞑想すると上手くいかなくても気にならなくなるのだ」と述べる。

よく、瞑想とセットで出てくるアメリカ由来の「マインドフルネス」。これは、こころのエクササイズとも言われる瞑想をベースにして生まれたプログラムで、忙しない日常をおくるビジネスパーソンから効果的な自己管理として注目を集めている。

心の自己管理とは、「上手くやりたい」という欲望に捉われるのではなく、上手くいかなかったときも心を乱さないでいるようにするということ。

「上手くやりたい」と思って始めた人の中には、「瞑想したからといって何も変わらなかった」といってやめてしまった人もいるかもしれない。

そんな人は、本書のトピックである「瞑想をすれば人格が『よく』なるとはかぎらない」「瞑想することでかえって苦しむ『瞑想難民』問題」で、その答えに触れることができるだろう。

瞑想に興味があるという人は、まずは実践する仏教の本質とそれが現在抱えている問題など、基本的なところを理解すべきなのだろう。その上で、瞑想を実践することで、心身ともに健康的な生活を実現できるのかもしれない。

(新刊JP編集部)

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