事故車両から現金を抜き取った悪徳警察官(出典:http://www.charlotteobserver.com)

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現金や貴重品の詰まったカバンをのせたまま大きな事故を起こし、善意を装った第三者にそれを盗まれたという話がまれに聞かれる。しかし、警察官に限ってそういうことはするまい…!? 残念ながら米コロラド州から悪徳警察官の話題が飛び込んできた。

『charlotteobserver.com』ほかが伝えているところによれば、事故が起きたのはデンバー市で10月7日のこと。裁判所に提出された宣誓供述書によれば、公務中の窃盗容疑につき起訴された警察官は2004年からデンバー市警に勤務していたジュリアン・アーチュレッタ(48)で、激しい事故で重傷を負ったドライバーの衣服から100ドル札による現金1,200ドル(約12万3,000円)を抜き取った疑いがもたれている。

実はこの事故、ある事件の容疑者が運転する車を刑事が別のパトカーで追跡する中で起き、アーチュレッタは事故現場の写真撮影をするために駆け付けた。刑事が事件の物的証拠としてその1,200ドルについて把握していた一方、アーチュレッタが現場で作成した書類にそうしたお金の存在についての記載はない。そこで警察内部調査組織に呼び出されたアーチュレッタは、「窃盗の疑いをかけられた」と言って労働組合の代表に直訴した。

しかし調査組織からの疑いには自分に対する悪意がないことを知ると、しばらく経ってから「現金が私のバッグから見つかった。知らぬ間に滑り落ちて入ったようだ」などと釈明しながらアーチュレッタは調査組織にその現金を返却していた。ただし調査官の質問にはほとんど答えようとせず、「事故車両の中で何かを探していたことは明白で窃盗は意図的なもの」といった別の警察官の目撃証言があったことから、調査官はアーチュレッタの制服の胸元に装着されているボディカメラの映像を確認。そこに一連の行為が24分間にわたり収められていたため正式な起訴が決まったという。

ただし「ボディカメラが捉えた証拠映像は公開できない」としているデンバー警察。市民は今、犯罪の容疑者とされるも救急搬送となった事故車のドライバーや危険なカーチェイスはもちろんだが、立場を悪用した公務中の警察官の窃盗、証拠の改ざんなどあるまじき不正行為に対する不安や苛立ちを隠せずにいるもようだ。

出典:http://www.charlotteobserver.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)