iOS 10.2は72種類の絵文字を新規追加。動物・食べ物を充実、歌手はデヴィッド・ボウイ、自撮りも

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iOS 10.2の開発者向けプレビューには、大量の新しい絵文字が含まれていることがわかりました。特徴的なものとしては肩をすくめるジェスチャーのShrugや、がっかりして掌で顔を覆っている様子のFace Palmなど、さらに大量の動物・植物や食べ物、スポーツ競技などが追加されています。アップルのiOS 10.2開発者プレビューに含まれる新しい絵文字は、追加の要望が高かったものを中心として2016年9月にUnicode 9.0に追加された全72種。こたとえばゴリラやサメ、ショッピングカートのようなこれまでになかったのが意外なものから、水球のようなマイナースポーツ、オリンピックイヤーを反映したのか金・銀・銅メダルなども含まれます。

日本人的にはどこで使うのかわかりづらい絵文字もいくつか追加されました。たとえば人差し指と中指を交差させるFingers Crossed。中高年層ならおもわず「バーリア」と言いそうなこの指サインは、海外では主に「幸運を祈る」という意味合いで使われます。映画「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の劇中ではハロウィンタウンの悪ガキたちが「嘘がうまくいくように」と、このジェスチャーをするシーンがみられます。
  
またiOS 10.2では既存の絵文字も新しい絵文字にあわせて表現を更新しています、これは食べ物と乗り物のデザインにおいて顕著で、いずれもこれまでよりリアリティを増して立体感ある描き方にかわりました。iOS 7でアップルが大々的に導入したフラットデザイン化の流れからは少々外れるものの、特にテキストメッセージで「美味しそう」といった感情面にうったえる効果は上がりそうです。
 あと、ツッコミどころはMale Singer /Female Singerがデヴィッド・ボウイが扮したアラジン・セインのメイクをしているところ。マイクだけでは司会者と混同するのでこうなったのかもしれません。「なんでジーン・シモンズやデーモン小暮閣下じゃないんだ」と言いたい人もいるかも(いないかも)しれないものの、これはGoogleのデザイン案でもアラジン・セイン。一方Twitterバージョンはマイクと音符の普通な表現を採用しています。

ちなみに、こちらも新規追加のPrinceは、普通に青年が王冠を頭にのせています。

iOS 10.2は現在開発者向けプレビューが公開された段階。正式リリースはまだしばらく先の話です。