オタール・イオセリアーニ監督 (C)RYO OGAWA

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 ベルリン映画祭銀熊賞受賞作「月曜日に乾杯!」などで知られる、名匠オタール・イオセリアーニの最新作「皆さま、ごきげんよう」公開を記念し、イオセリアーニ監督のジョージア(グルジア)時代からフランス時代にまたがる足跡を辿る特集上映「オタール・イオセリアーニ監督特集2016」が、12月5日からアテネ・フランセ文化センターで開催される。

 1934年2月2日、ジョージア(グルジア)のトビリシに生まれたイオセリアーニは、中編「四月」(62)で監督デビュー。以降、カンヌ映画祭批評家連盟賞を受賞した「落葉」(66)、ベルリン映画祭批評家連盟賞を受賞した「田園詩」(76)など、高い評価を得ながらも、デビュー作の「四月」以降、旧ソ連下の祖国において上映禁止となっていた。79年にフランスに活動の拠点を移し、「月の寵児たち」(84)、「そして光ありき」(89)、「群盗、第七章」(96)がいずれもベネチア映画祭審査員特別大賞を受賞し、「蝶採り」(92)は同映画祭PASINETTI賞を受賞するなど、世界的名匠としての地位をさらに高めた。「月曜日に乾杯!」(2002)は、お金やモノではない、ほんとうの豊かさとは何かをユーモラスに描くその作風が観客の共感を得て、日本でもヒットを記録した。

 今回の特集上映では、ジョージア(グルジア)時代の「四月」「落葉」「歌うつぐみがおりました」「田園詩」、フランスに移ってからの「蝶採り」「群盗、第七章」「素敵な歌と舟はゆく」「月曜日に乾杯!」をいずれも35ミリフィルム上映するほか、劇場未公開の「月の寵児たち」「そして光ありき」も上映する。また、ゲストを招いてのトークショーとシンポジウムも予定されている。

 「オタール・イオセリアーニ監督特集2016」は、アテネ・フランセ文化センターで12月5日から10日まで。「皆さま、ごきげんよう」は、12月17日からより岩波ホールほか全国順次公開。