「科捜研の女」で17年間、主人公・榊マリコを演じる沢口靖子/(C)テレビ朝日

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テレビ朝日系で放送中のドラマ「科捜研の女」が今シリーズで第16シーズンに突入する。’99年から主人公・榊マリコを演じている沢口靖子にインタビューを敢行。マリコの人物像や共演の内藤剛志らとのエピソード、さらに知られざるプライベートなどについて聞いた。

【写真を見る】11月3日放送の第2話では、動画の解析に奔走する科捜研メンバーだが…/(C)テレビ朝日

――今回で第16シーズンとなりますが、今シリーズはどのようなストーリーですか?

さまざまな分野の大物スペシャリストが登場します。例えば1話と2話では、0.2秒だけ現れた表情で心理を分析するという“微表情”のスペシャリスト、3話では「離婚は地獄よ!」と教えている夫婦愛修復セミナーのスペシャリスト、今後もお掃除で犯罪の痕跡まで消してしまうほどのスペシャリストが出てきます。私自身も、「こんな職業があるんだ!」という新鮮な発見を楽しみながら、撮影に臨んでいます。

――今シーズンの撮影に入られて、撮影現場でのエピソードを教えてください。

今回お迎えしています、微表情のスペシャリスト役の尾美としのりさん、夫婦愛修復セミナーのスペシャリスト役のあめくみちこさん、お掃除のスペシャリスト役の熊谷真実さん。皆さんとても個性的で魅力的な役者さんなので、現場が本当に楽しいです。

(レギュラー出演者は) みんなのキャラクターが出来上がっているので、個々のポジションもそれぞれ分かってますね。チームワークも素晴らしいです。

――“榊マリコ”を17年間演じてきて、あらためてマリコはどのような女性だと感じていますか?

若い頃は科学一辺倒だったんですけれども、回を重ねるごとに人を優しく見詰めるように成長してきましたね。それから、科学を盲目的に信じるのではなくて、科学を扱っているのは、あくまで間違いも犯す人間によるものだと理解するようになりました。そんなふうにマリコ自身の成長も感じています。

――沢口さんご自身とマリコの似ている部分を挙げるとしたら?

追求心や探究心が旺盛で、仕事人間なところが似ていますね。

――チームワークも素晴らしい現場だということですが、共演者の内藤剛志さん、若村麻由美さん、風間トオルさんの印象をあらためて教えてください。

内藤さんはすごく知識が豊富で、ざっくばらんな方です。現場でもマリコ=沢口を後ろで支えてくださってますね。

若村さんは確か、私の方が一つお姉さんだったと思うのですが、お芝居では若村さんの方がお姉さんのようにしっかりしているので、付いていっています!(笑)

風間さんは意外に天然な方。かと思えば、みんなで会話していると澄ました顔で相手に鋭い質問を浴びせたりするような方です(笑)。

――今シーズンでマリコを演じられて18年目となりますが、印象的なエピソードなどがありましたら教えてください。

ついこの間撮影したシーンなんですが、マリコが訳あってホームレスの方とお鍋を囲むシーンがあったんです。そのシーンが面白かったですね。今シーズンですと、マリコが土門刑事(内藤)から厳しい取り調べを受ける(1話)とか、元旦那から結婚指輪をもらってうれしそうにしているマリコ(3話)もそうでしたね。

これは(ドラマが)長く続いているからこそ、「あのマリコさんが!?」と楽しんでいただけるようなシーンにつながっているんだと思います。マリコという一つのイメージがあるからこそですよね。

これからもそんなあっと驚くようなシーンが用意されているようですので、私自身も台本を頂くのを、ドキドキしながら楽しみにしているところです。

――多くの視聴者の方が気になっていると思うのですが、マリコと土門の関係についてはどんなふうにお考えですか?

マリコと土門の関係は信頼もあり、尊敬し合っていて、絆も年々深まっていると思います。でも、それが恋愛関係に発展していくとは思っていません。その方がドラマも長続きすると思いますしね(笑)。「発展するのかな?」という空気感はありますけど。

――京都での撮影が中心になるかと思いますが、京都で楽しみにしていることはありますか?

行きつけにしているなじみのお店があります! 撮影が忙しいとなかなか行けないのですが、顔を出したり、お食事しに行くのが楽しみです。例えば、おばんざい屋さんですとか、ちゃんこ鍋屋さんですとか、焼き肉屋さんですとか、カウンターかっぽうのお店ですとか…。なかなか全員で一気に撮影が終わることがないんですけど、この間たまたま終わりまして。撮影所から近い所にあるお好み焼き屋さんに、みんなで行きました! 皆さんが普段思っているようなお話を聞くことができたり、面白かったです。

――第一線で活躍し続ける沢口さんですが、美の秘訣(ひけつ)をぜひ教えてください。

心も体も健康で生き生きしていることが、大人の美だと思っています。そのために、例えばお風呂に入るときはバスタブに10分から15分は入って温まること、短くても質の良い睡眠を取ることなどを大切にしています。そして、リセットをして新鮮な気持ちで朝を迎えるようにしています。

――今年も残りわずか2カ月ほどになりましたが、’16年中にやりたいことや、やり残したことはありますか?

お買い物行ったり、映画に行ったりしたいですけれども、8月末から(撮影という)長期マラソンを走り始めましたので(笑)。3月まではとにかく心身ともに健康で完走をするというのが、何よりの目標です!

――最後に視聴者にメッセージをお願いします。

いつも応援していただいて、ありがとうございます。16シーズンも最新の科学捜査が登場しますし、皆さまのご期待を裏切らない面白い作品をお届けできると思います。ぜひ楽しみにしていてください!

【前回(10月20日)のあらすじ】

京都市内の造成地でおよそ20年前の身元不明の白骨死体が見つかった。そんな中、“タルンカッペ”という謎のハッカー集団が京都府警本部のネットワークに侵入したことにより、この事件の情報が流出。タルンカッペはさらに“英洛大学”にハッキングして学生の成績データを流出させた上、大学生・萌衣(岡本玲)を誘拐する。彼女は、マリコ(沢口)が知り合ったばかりの“微表情”研究のエキスパート・矢萩(尾美)の教え子だと判明する。

その後タルンカッペは、動画サイトに萌衣の映像を投稿し、身代金を不特定多数の人間に要求。最初は100万円だった身代金は、1000万円に増額され、身代金は英洛大学のキャンパス内に募金箱を設置して集めるよう、動画サイトで指示した。

やがて、白骨死体が見つかったのは約20年前、英洛大学が新キャンパスの建設を予定していた土地だったという事実が浮上。京都府が所有していた土地だったが、民間に払い下げる予定で英洛大学が候補に挙がっていたが、新キャンパス計画自体がとん挫してしまったという。マリコら科捜研のメンバーは、一連の事件の背景に、英洛大学の暗い過去が関わっていることを直感する。

【第2話(11月3日)のあらすじ】

マリコら科捜研のメンバーは、謎のハッカー集団“タルンカッペ”が公開した、新たな萌衣の動画の解析を急いでいた。

一方、刑事・土門(内藤)は、約20年前、英洛大学の新キャンパス計画がとん挫した背後に、篠田道信という男がいたことを突き止める。いわゆる“会社ゴロ”の篠田は京都府所有の土地払い下げに関し、有力府議に口利きを行うと申し出て、大学側に接近。府議会議長に多額の現金を渡すよう指示しながら、その贈賄をネタに大学側に口止め料を要求し続け、結局、新キャンパス建設計画時代が中止に追い込まれたという。

その後、篠田は姿をくらましたが、義理の弟の篠田周明と名乗る男が恐喝を引き継ぎ、大学事務長と組んで私腹を肥やしてきたと分かる。

そんな中、マリコは萌衣の動画の表情を、矢萩に鑑定してもらうことを思い付く。“微表情”研究のエキスパートの矢萩なら萌衣の監禁場所につながる手掛かりがつかめるのではと期待して、依頼する。

だが、その矢先、矢萩の驚がくの過去が判明し、矢萩の恩師の男性講師が謎の失踪を遂げていたことも発覚する。身代金の締め切り時刻が迫る中、科捜研のメンバーは英洛大学へと急行する。