アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスの開幕戦は2試合で2万人近くが来場。その熱が冷めないうちに各チームはどれだけ新規ファンを増やせるか

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Bリーグが開幕して約1ヵ月半が経過。新リーグは日本に定着するのか? 見え始めた新リーグの姿を、数字とともにふり返っておきたい。

9月22日に開幕したBリーグ。開幕戦となったアルバルク東京対琉球ゴールデンキングスの一戦は、9132人の観客を集めた。試合を生中継したフジテレビは視聴率10%をノルマに掲げたが、関東地区では5.3%と振るわず。

ただ、NHK−BSと併用だったこともあり、トータルの視聴率は7〜8%だったのではといわれている。さらに、沖縄では平均視聴率20.0%を記録しているため、一概に悲観する数字ではないだろう。

次に観客動員数。第4節終了時点で、各節ごとの入場者数は第1節7万4827人、第2節6万5522人、第3節4万7232人、第4節4万2972人。1試合の平均は3202人だ。クラブ別に見ると、ホームゲームを4試合以上行ない、すべて3000人を超す観客を集めたのは、千葉ジェッツ、秋田ノーザンハピネッツ、新潟アルビレックスBB、琉球ゴールデンキングスの4チーム。

一方、直近のホームゲームで観客が2000人に届かなかったのは、三遠ネオフェニックス、サンロッカーズ渋谷、富山グラウジーズ、京都ハンナリーズ、滋賀レイクスターズの5チーム。早くも、人気・不人気チームの差が現れ始めている。

現時点で数字から読み取れるのは、集客力と強さは単純には比例しないということだろう。旧bjチームか旧NBLチームかも関係ない。プロリーグだった旧bjリーグや旧NBLの北海道、千葉、栃木といったプロチームは、積極的に地域イベントなどに参加、街頭でビラ配りなども行なってきた。

しかし、旧NBLに所属した企業を母体としたチームの選手は、「ビラ配りなどしたことがない」と語るように、チームとして集客のノウハウがゼロといっていい状況。メディアへの露出が多いアルバルク東京はまだしも、サンロッカーズ渋谷、川崎ブレイブサンダースなどは、しばらくは集客に苦戦する日々が続きそうだ。

また、サラリーキャップがないため、現状ではチーム間の実力差がかなり大きい。ワンサイドゲームになることも多く、今後の観客動員数に影響を及ぼしそうだ。

さらにB1は、2ないしは3クラブが来季、B2に降格する。B2は『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも取り上げられた熊本ヴォルターズのホームゲームこそ3000人を超す観客が詰めかけるが、他の試合で1500人を超すのは稀(まれ)。あるチーム関係者は「B2降格はチーム消滅の危機」と語る。

ただ、Bリーグ誕生は、NBLとbjリーグが統合されたという以上に、間違いなく日本代表の強化にはつながるだろう。外国籍選手の各Q(クオーター)ごとの出場人数をゲーム前に申請しなければいけなくなった結果、出場人数にズレが生じ、日本人選手が外国籍選手とマッチアップする時間が格段に増えた。これは、確実に日本人選手の成長を促す。

生まれたばかりの新リーグが、今後どう成長するかは未知数な部分も大きい。ただ、毎週末、試合会場がホームチームカラーに染まるようになったのは、日本バスケ界にとって大きな一歩が踏み出されたといって間違いない。

(取材・文/水野光博 写真/アフロ)