井川は攻守に落ち着いたプレーで指揮官も高評価

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[11.2 練習試合 U-16日本代表候補 6-1 履正社高 J-GREEN堺]

 11月2日、J-GREEN堺にてU-16日本代表候補が履正社高とトレーニングマッチを実施。6-1のスコアで大勝を収めた。

 AFC U-16選手権から約1か月を経ての強化合宿。あえて同大会に参加したメンバー全員を選外とし、かつて候補に入っていた選手や国民体育大会などで活躍した選手などを一挙に抜擢。招集25名中16名が初招集というフレッシュな陣容で「とにかく競争を煽る」(森山佳郎監督)ことを目的に3泊4日のサバイバル合宿となった。履正社との練習試合は、その3日目の午後に設定された最初のアピール機会である。「今回がラストチャンスだと思ってプレーした」とDF山下諒時(仙台ユース)が振り返ったように、選手たちは士気高く試合に臨んだ。

 先発はGKに松田亮(東福岡高)、DFが大越寛人(広島ユース)、関川郁万(流通経済大柏高)、松井蓮之(矢板中央高)、岡井駿典(市立船橋高)、MFに奥野耕平(G大阪ユース)、松本大弥(広島ユース)、津野絢世(京都U-18)、椿直起(横浜FMユース)、そして前線に森海渡(柏U-18)と榊原彗悟(横浜FMユース)というラインナップ。対する履正社は翌日に高校サッカー選手権予選を控えて、Bチームの編成だった。

 前半は「なかなか上手くいかなかった。判断が遅くなって奪われることが多かったし、連動もできていなかった」と松本が首をひねったように、即席チームらしいパスワークの停滞もあり、思うように攻撃が機能せず、0-0で終了となった。そして後半はメンバー全員を入れ替え。GK伊藤元太(松山工高)、DFが右から池高暢希(浦和ユース)、高吉正真(川崎F U-18)、大川智己(九州国際大付高)、山下、MFが井川空(札幌U-18)、鈴直樹(広島ユース)、郡司篤也(市立船橋高)、本間至恩(新潟U-18)、そしてFWに石井快征(鳥栖U-18)と今村涼一(FC東京U-18)という並びだった。

 この後半は開始1分、いきなり自陣でのボールロストから失点する「反省するしかない」(GK伊藤)最悪の立ち上がりになったが、「逆に失点でスイッチが入った部分もあった」(森山監督)。直後に本間のパスを受けた郡司がドリブルからの左足シュートを決めると、4分にも井川のミドルシュートのこぼれに郡司が詰めて追加点。17分にも本間のドリブルシュートでさらに1点を加えると、22分には鈴のミドルシュートがGKのファンブルを誘って4点目。さらに23分には今村のクロスから郡司がボレーで決めて、ハットトリック完成。郡司がアディショナルタイムにも1点を加えて、日本が6-1での勝利となった。

 森山監督は「こういう試合だと後半に出るほうが、相手も落ちるのでラクにプレーできるもの」と前置きしつつもきっちり逆転したことを評価。その上で「でも前半に出た選手たちが『ちくしょう!!』と思って明日の試合に臨んでほしい」と、3日に予定されているG大阪、C大阪の両ユースチーム相手に違うパフォーマンスを発揮する選手が出てくることを期待していた。

 チームはこの合宿を選考の場として使いつつ、予選を戦ったメンバーとミックスしたチームで12月にはチリで行われる国際ユース大会“COPA UC”U17に出場予定。来年のU-17W杯を狙うのは当然だが、この合宿に参加するメンバーにとっては、まず目前のチリ遠征メンバー入りを狙って、4日の2試合でも生き残りを懸けて戦うことになる。

(取材・文 川端暁彦)