Doctors Me(ドクターズミー)- 増加している性感染症「梅毒」 知っておきたい恐るべき症状

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梅毒という病気を知っていますか? 梅毒は性感染症のひとつですが、ペニシリンという抗生物質のおかげで日本ではあまりみられなくなっていました。

しかし、国立感染症研究所の報告によると2010年以降感染者は増加に転じており、2016年には注目すべき感染症として取り上げられています。

自分は大丈夫と思っているかもしれませんが、梅毒はジワジワと進んでいく病気。

今回は梅毒の症状について、治療について書いていきます。

要チェック項目


□梅毒は細菌が感染して発症する
□梅毒の症状は軽い段階から徐々に進行し、死に至ることも
□梅毒は初期の段階で治療すれば改善する病

梅毒はどんな原因で発症するの?

梅毒はスピロヘータの一種である、梅毒トレポネーマという細菌が感染することによって発症します。スピロヘータの仲間は顕微鏡でみてみると、長い糸が縮れて集まっているように見えます。

ラテン語で「コイル状の髪」を意味することばが語源となっています。性病のひとつで性行為で感染する他、梅毒に感染している妊婦の胎児の感染や出産時に胎児が感染してしまう2次感染もあります。

一方で、対外に排出されてしまえばすぐに死んでしまう細菌なので、便座の共有などでは感染することはありません。

ペニシリンという抗生物質が発明されてからは治療が可能となり、特に死亡に至るような重篤な患者は減りましたが、感染自体は最近再び増加傾向となっています。

梅毒の初期症状は?

梅毒の症状は、感染してすぐに表れるのではなく、3週間から1カ月半もの潜伏機関があります。そして、症状自体も時間をかけて徐々に進行し、症状の末期になると全身に渡って重く出ることになります。

発症の初期は、性器のあたりに、小豆くらいのしこりができます。しこりが、梅毒の特徴的な初期症状ですが、しこり自体は、痛みもなく、男性も女性も気づかないケースが多々あります。

また、唇、肛門、口腔内、喉など、柔らかい皮膚や粘膜性の部位にも感染し、しこりができるそうです。しこりに続いては、リンパ節の腫れが起こります。

全身にあるリンパ節のうち、性器に近い太ももの付け根のリンパ節が腫れるとのことです。

しかし、まだ痛みは現れず、このリンパ節の腫れ自体は時間が経つと落ち着いてしまうのです。性感染症は、まだまだ心理的に受け止めにくい病気です。

そのため「様子をみてみよう」と受診をせず梅毒の治療の大事なチャンスを逃してしまいやすいのです。

第2期は全身の症状が現れる

次の段階の症状は早い人であれば1か月半程度でみられますが、進行のゆっくりな人であれば、なんと1年もの期間がかかるそうです。

そして、この段階では、病原菌はすでに全身に感染しているといって良いでしょう。つまり、全身に症状が現れてくるのです。

赤い発疹が全身に現れ、まるで大小のバラの花が全身に咲くようであることから、「バラ疹」と言われます。

そして、バラ疹が治ると濃い赤色の小さくて、やや硬めの発疹が現れてくるそうです。この小さい発疹は、性器や肛門、脇の下などに現れて徐々に形を変えて直径1cmくらいの扁平型になり、分泌物を出すようになってきます。

これを「扁平(へんぺい)コンジローマ」といい、梅毒症状の特徴のひとつとされています。

この頃には、発疹ができては乾燥して剥がれてといことを繰り返すため、全身からフケのような粉状のものが落ちたり、倦怠感や体重減少、食欲不振、発熱など全身の症状がみられてきます。

しかし、なんとこの後症状は改善したかのように消えてしまい、あたかも治ったかのようになるのです。これが梅毒の怖いところなのです。

第3期〜4期になると全身性の重篤な症状

第2期までの症状を経て眠りについたかのような梅毒は、数年後に再度表面化してきます。

体内で眠っているかのように静かに数年をかけて、じわりじわりと皮膚や筋肉、骨などに腫瘍を作り、さらに長い時間をかけて、多くの臓器に感染します。

感染部位は脳や脊髄も例外ではないため、認知症のような症状になったり、歩けなくなったりしながら、最後には死亡するという怖い病気です。

インターネットで調べると感染された方の画像が見つかると思いますが、目を覆いたくなるような画像も多くみられます。

予防と治療

梅毒の多くは性交渉による感染です。そのため、コンドームの着用が大切な予防方法です。また粘膜感染もあるため、オーラルセックスも感染の予防の観点からは止めたほうが良いでしょう。

また、不特定多数の相手との性交渉はそれだけ可能性を高めます。

症状に気づいたら男性の場合は泌尿器科、性病科、皮膚科、女性の場合は産婦人科、皮膚科、性病科を受診してください。

保健所であれば無料で、さらに匿名で検査ができます。早ければ早いほど治療がしやすい病気です。

梅毒は初期対応で治る病気

いかがでしたか?

梅毒は怖い病気ですが、早く治療を開始できれば早期に改善でき、現在では致死率も低い病気です。

自分だけではなく、大切な人を守るためにも、気になったら早めに受診をしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)