日産のコンパクトカー「ノート」がマイナーチェンジを機に、「従来の駆動方式とは一線を画す新しい電動パワートレイン」となる『e-POWER』を搭載しました。これは、シリーズハイブリッドに分類されるパワーユニットで、「量産型コンパクトカーにシリーズハイブリッドが搭載されるのは世界初」だといいます。

1

日産リーフのようなEV(電気自動車)は駆動モーターを動かす電力を主に外部電源で充電したバッテリーから引き出しますが、シリーズハイブリッドというのは駆動力として必要な電力をエンジンで発電するという電動車両。そのためハイブリッドカー(HEV)といっても、エンジンは駆動系にはつながっていません。あくまでもリニアに電力を供給するための発電機として働くというのがポイントです。

いわゆる「レンジエクステンダーEV」と似ていますが、エネルギーマネージメントと絶妙に行なうことでバッテリーを小型化できているのもポイント。これにより、ノートのようなコンパクトカーに搭載することが可能となり、また価格面でも現実なレベルを実現できたといいます。

外部給電に頼らない電動車両らしい静かで伸びやかな走りと燃費性能などのコスト面でのアドバンテージがノートに与えられたわけです。

では、これまでシリーズハイブリッドを搭載した国産車はなかったのでしょうか? じつはトヨタが最初に市販したハイブリッドカーが、シリーズハイブリッドと呼ばれるシステムを採用していました。

そのトヨタ初のハイブリッドカーとは、1997年8月に発売されたマイクロバス「コースターハイブリッドEV」です。マイクロバスの巨体を、1.3リッターという小排気量エンジンで発電、70kWの駆動モーターにより駆動するというものでした。

その後、プロトタイプやコンセプトカーとしての提案はありましたが、実際に市販された国産車となると、日産ノートは、トヨタ・コースターハイブリッドEV以来のシリーズハイブリッド車といえるのではないでしょうか。

(山本晋也)

 

日産ノートに採用の「e-POWER」はトヨタ最初のハイブリッド「バス」と同じ仕組み?(http://clicccar.com/2016/11/02/413720/)