By SaMtRoNiKa

Google主催のデザインカンファレンス「SPAN 2016」がアメリカのロサンゼルスで2016年10月27日に開催され、「ポケモンGO(Pokémon GO)」開発元のNiantic Labsでビジュアルデザインのディレクターを務めるデニス・ファング氏が登場しました。ファング氏はポケモンGOでもデザインを担当しており、カンファレンス期間中にIT関連メディアのThe Vergeがファング氏にインタビューを実施し、ポケモンGOの開発秘話や今後の可能性を聞き出しています。

Seven questions for Pokémon Go designer Dennis Hwang - The Verge

http://www.theverge.com/2016/11/1/13483768/dennis-hwang-pokemon-go-designer-google-doodle

◆ポケモンGOのローンチ

ファング氏によれば、ポケモンGOの開発チームはローンチに向けて寝不足が続いており、ファング氏自身も睡眠不足のためポケモンGOのローンチの日に関しては記憶が曖昧になっているそうです。ローンチに関して覚えているのは、マーケティングやPR、イベント開催などに力を入れて準備したことが人気につながったIngressとは異なり、ポケモンGOはローンチ当日から爆発的な人気だったということ。この人気が世界中に広がり大きな社会現象を巻き起こすのではないかと感じ始めたのは、ユーザーたちが自分たちでイベントを開いたり公園や居酒屋でオフ会を実施したりし始めたときです。このようにユーザー間でコミュニケーションが図られたことが、後に世界を巻き込む大ヒットになった要因といえます。

ポケモンGOのデザイナーのファング氏。



◆ポケモンGOとソーシャルネットワーク

一方で、ユーザー同士が交流を図れるようなポケモンGOのソーシャルネットワーク機能の可能性についてもファング氏は言及。人と人とのつながりを重視した体験をユーザーに提供するのは、ポケモンGOだけでなくGoogle全体の課題であり、Googleが思い描く理想的な未来ではあるそうです。ただし、ポケモンGOにソーシャルネットワーク機能が近々実装されるというような話ではなく、「方向性の1つとして可能性を探っていく」そうです。



By Ritzo ten Cate

◆ポケモンGOとウェアラブル

ポケモンGOはウェアラブル端末への対応が進められていて、2016年内にApple Watchへ対応する予定です。将来は眼鏡型ウェアラブル端末の登場する可能性が高く、ファング氏も「ポケモンGOが眼鏡型ウェアラブル端末に対応することは近い将来に起こりうる。時間の問題でしょう」と話していますが、そのためには太陽光の下でもARを表示できるかといった問題を克服する必要があるそうです。

◆ポケモンGOの今後のデザイン

ポケモンGOのデザインに関しては、まだまだ改良の必要があると感じているファング氏。例えば、ポケモンの詳細は小さくて見にくく、ユーザーは顔を近づけて確認する必要があり、表示するサイズを変更したり、通知をアニメーションに変更したり、視覚的ではなく聴覚的、つまり画像ではなく音声で情報を伝えたりなど、さまざまなアプローチで改善策を考えているそうです。