イタリアを襲ったM6.5の地震で2000年の歴史を持つコロッセウムにひび割れが増える

写真拡大

10月30日にイタリアの中心部を襲ったマグニチュード6.5の地震。

これにより多くの建物が損壊したが、イタリアで最も有名な建造物にまで被害を及ぼしたと言われている。

「ひび割れが増え続けている」

その建造物とは、首都ローマにある世界最大の円形闘技場「コロッセウム」。

ここは数千年の歳月のせいで壁などにすでにひびが入っていたのだが、先日起きた30年で最悪と呼ばれる地震によって、さらに厄介なひび割れが加わったという。

特別管理人のFrancesco Prosperetti氏は地元紙の取材に対し「一連の地震は2000年の歴史を持つ闘技場を、より危険な緊張状態に置いています。そして今回の地震により、ひび割れが増え続けています」と懸念を示している。

地震を熟知していた古代ローマ人

もっとも建築家によれば、古代ローマ人は地震の衝撃についてよく熟知しており、建造物にもその対策を組み込んでいるという。

実際コロッセウムのアーチ構造は、振動や動きを吸収するためには最も良い形だとしている。

また日曜日の地震直後からはすぐに徹底的な建物の検査が行われており、現在は安全が確認されたため観光客にも開放されているそうだ。

Flickr_Sean MacEntee

Flickr_Sean MacEntee

1349年の地震では南側が倒壊

しかし紀元後80年に建てられたコロッセウムは、これまで何度も地震の被害を受けてきたと言われている。

1349年には強烈な地震によって南側の階段観客席が倒壊。さらに1703年に起きた地震では、震源が隣接したAbruzzo州だったにも関わらず、ダメージを受けたそうだ。

今回の地震で2万5000人が家を失う

もっとも他に比べれば、今回コロッセウムは被害が少なかったと言えるかもしれない。

というのもイタリアではこれまでの一連の地震で5000の教会や塔が損害を被り、大聖堂や巡礼地にある歴史的建造物の多くにもひび割れが見つかっているという。

また何よりも日曜日に起きた地震ではイタリアの中心部にある約100の町に被害が拡大しており、2万5000人が家を失った状態で避難していると伝えられている。

被害に遭われた方が一刻も早く立ち直れるよう、イタリア政府には万全の対策をとっていただきたい。