経済的な余裕は母親を心配性にする? 世帯所得で異なる親の不安

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子どものことが心配で仕方ない母親は、はた目にもそうと分かるものだ。遊び場で子供のすぐ後ろを追って歩いたり、夕食のテーブルに着いていても10代の子どもにずっとメールを送り続けていたり──。中には、子どものインスタグラム上の全ての友人をフォローしている母親もいる。

家族の健康と幸福の維持を目的とした情報提供を行うマイファンパル(MyFampal)は先ごろ、10〜17歳の子どもがいる35〜64歳の母親1,333人を対象に実施したアンケート調査の結果を公開。子どもが心配でたまらない母親を見分けることができる、これらの行動とは別の方法を明らかにした。

乗っている車のメーカー、持っているハンドバッグのブランド、そして郵便番号からも、母親の心配性の程度が分かるのだという。

調査では、世帯所得が7万5,000ドル(約790万円)以上の母親の4人に1人が、子どもとその行動や感情について「心配だ」と答えた。一方、世帯所得が同額以下の母親たちの場合、同じように答えた人の割合は7人に1人だった。その他には、年齢の若い母親の方が「心配だ」と答える人の割合が多いことも分かった。

マイファンパルの創設者でもあるジョン・ケリガン最高経営責任者(CEO)は、今回の調査結果からは次のような疑問点も新たに浮かんできたと話す。

・世帯所得が多い家庭の10代の子どもの方が、そうでない家の子どもよりも情緒不安定だということか?
・世帯所得が多い家庭の母親の方が、子どもの行動や気持ちに関して心配すべき点に気付きやすいということか?
・世帯所得が多い家庭の母親の方が、子どもの生活の中で起きていることに気が付くだけの時間的な余裕があるということか?

CEOによれば、同社はこうした今回の調査結果の背景についても、すでに調査を始めている。「情報提供によって家族の絆を強めるための手助けをする企業として、子育てやしつけに関する親たちの決定を支援することに尽力している」という。

別の調査でも同様の結果

親たちが子どもの何について心配しているかに関しては、その他の機関による調査も行われている。

世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが母親たち約1,800人を対象に実施、2015年12月に発表した調査結果によれば、所得の少ない世帯の母親の方が、「安全」「暴力」「放課後の活動への参加機会が少ないこと」などについて心配している割合が高かった。これらの問題は、高所得世帯の母親たちがあまり気に掛けていない点かもしれない。

世帯所得3万ドル以下の世帯の母親のうち、「誘拐」が心配だと答えたのは59%、「暴力」を心配していたのは55%で、それぞれ15%ずつ、同7万5,000ドル以上の世帯よりも高くなっている。低所得世帯の親たちにより多くみられたその他の心配事は、「妊娠」「法に触れる問題を起こすこと」だった。

ピュー・リサーチ・センターの調査ではこの他に、子どもが「いじめ」「不安障害」「うつ」に悩んでいないかと心配している親は所得に関わらず、半数を超えていることが分かった。特に世帯所得の多い家庭では、これらを他の何よりも強く懸念していると答えた母親が多く、マイファンパルの調査結果との類似点として挙げられるだろう。