31日、海底に沈んだ船体の引き揚げ作業が遅れている旅客船セウォル号について、韓国海洋水産部は引き揚げ工程を変更する方針を明らかにした。写真はセウォル号犠牲者追悼を表す黄色いリボン。

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2016年10月31日、韓国・国民日報などによると、海底に沈んだ船体の引き揚げ作業が遅れている旅客船セウォル号について、韓国海洋水産部は引き揚げ工程を変更する方針を明らかにした。

同部は31日、およそ3カ月にわたり行ってきた「船体下部の海底を掘削し、台座となるリフティングビームを設置する方法」を諦め、船尾を起こしてリフティングビームを設置する方法に変更すると発表した。リフティングビームの設置作業は7月29日に船首分が完了、8月9日から船尾側の設置に入っていた。しかし船尾下の海底面がコンクリートのように硬い上に不規則な堆積層があるなど海底掘削作業が難航、船尾に設置すべきリフティングビーム5個のうち、いまだ2個しか設置が終わっていなかった。

船尾には船体荷重の40%(水中重量7991トンのうち3160トン)が集中しており、この部分をクレーンなどで持ち上げる場合、客室部が損傷する懸念があるとして「船尾を起こす」方法は当初計画から除外されていた。この点を考慮し、船体につないだワイヤーを2点で持ち上げるなど、損傷を最小限にとどめる方法で船尾を1.5メートルほど起こす作業を行うという。

今年7月にも予定されていた船体引き揚げは事実上、年内完了が不可能な見込みとなったが、セウォル号船体引き揚げ推進団のヨン・ヨンジン団長は「北西の季節風が強くなる冬期でも作業を継続進行できる代案も合わせて検討しており、必ず引き揚げを成功させる」と述べた。

遅れや支障の報道ばかりが続く引き揚げ作業に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「できないのかやらないのか、どっち?」
「事故が起きたのはいつの話だよ?いまだに引き揚げられないどころかまだ計画を立ててるなんて、本当にすごいな」
「かわいそうな子どもたち。この事故が陰謀と明らかになったら暴動が起こるぞ。覚悟しておけ」

「これも崔順実(チェ・スンシル)の仕業か?」
「おかしなうわさを立てられなくなければ、7時間の行動を明らかにしろ(セウォル号事故当日、朴槿恵〈パク・クネ〉大統領の行方が7時間不明だったことを受けて)」
「いっそ西海岸に台風が来て、セウォル号が陸地に押し流されるのを待つ方が早い」

「結局は証拠をなくすために事前作業したんだろう」
「いったい今の今までどんな作業をしてたんだ?」
「事故直後に引き揚げていれば…。今となっては冷たい海の中で船体は腐食し、ぼろぼろになっているはず」(翻訳・編集/吉金)