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システムキッチンに定評のあるクリナップが、「未来のキッチン」のあり方を示したコンセプトモデル「DAIDOCORO2016」を展示している。

「DAIDOCORO2016」は、今年の「ミラノデザインウィーク」に出展された後、本日11月1日〜6日にかけて一般展示されている。会場は東京都・六本木の「アクシスギャラリー・シンポジア」(開場時間 11:00〜19:00/入場無料)。国内でのお披露目はこれが初めてだ。

同コンセプトモデルでは、「かさねる」というコンセプトのもと、リビング・ダイニング・キッチンの機能を一カ所に集約した。家具やキッチン設備は壁沿いに配置するのが一般的だが、そのため同じ空間にいても、家族が互いに背を向けていることを挙げ、「DAIDOCORO2016」を中心に据えることで、その場にいる人全員が座ったまま調理や食事、歓談を行えるような設計とし、自然に視線が重なる空間を提案している。

LDKで行われる「つくる」「たべる」「くつろぐ」「ふるまう」といった4シーンを一つに"かさねる"構造になっており、テーブルの高さが4つの生活シーンごとに調整されている。また、それぞれのゾーンに合わせて素材の色や質感を変えており、「たべる」ダイニングテーブルは屋久杉を用いた板を、「つくる」ためのシンク付近は、傷のつきにくいバイブレーション仕上げステンレスを採用するなどしている。

イタリア・ミラノの大規模な家具見本市「ミラノサローネ」を中心にした「ミラノデザインウィーク」期間中に行った展示での反響は大きく、コンセプトモデルでありながら、その場で購入したいという申し出もあったそうだ。今後の展開について、このモデルをそのまま実売へ進めるというよりは、特に評価の高かった要素についての製品化を見込んでいるという。

住空間の持つ役割を1カ所に集約するという挑戦的なコンセプトを、統一感あるスタイリングでまとめあげた意欲的なデザインを体感できた。期間中は入場無料で誰でも見学可能なので、興味を持った人は足を運んでみては。

(杉浦志保)