レッドブルGRC、EVによるラリークロス選手権を2018年より開催。GRCと同じコースを転戦

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レッドブル・グローバル・ラリークロス(GRC)が、2018年シーズンよりEVのみのカテゴリーを追加、GRCイベントとともにシリーズ戦を展開すると発表しました。ラリークロスとは、ざっくりいうとグラベル(オフロード)・ターマック(オンロード)が混在する特設サーキットを数台〜十数台のマシンがダンゴになって走るレースのこと。モトクロスのハコ車版、ゲーマー的にはリアル・セガラリーと言えばわかりやすいかもしれません。

ラリークロスは、欧州では1973年からシリーズ戦が開催されてきた歴史あるモータースポーツ。2014年からはF1やWEC、WRCと並ぶFIAのトップレースカテゴリーとなっています。一方、GRCのほうは米国で人気のX-Gamesで始まった新しいシリーズ戦で、近年は独立のシリーズとしての地位を築いています。

スタードライバーが多いのもGRCの特徴で、過去にはアクロバティックなパフォーマンスで人気のケン・ブロックが参戦していたほか、ドリフト・スペシャリストのタナー・ファウスト、F1〜フォーミュラEのネルソン・ピケJr.やスコット・スピード、日本人ラリーストの新井敏弘らがGRCのスタードライバーとして参戦しています。

 

 

そのGRCが、2018年から新設のシリーズ戦としてEVによるラリークロスをGRC /GRC Liteと同じコースを使って開催すると発表しました。GRCのコリン・ダインCEOはEVシリーズの開催について、「EVは世界中の自動車産業で最も注目されるテーマのひとつであり、大きな可能性を秘めている。われわれはEVをシリーズに迎え入れることで、ともに成長していきたい」とコメントしています。

なお、ラリークロスでは各セッションの走行距離はさほど長くなく、フォーミュラEのようにレース中にバッテリーを交換する必要はないと考えられます。またラリークロス用のマシンに必要な大トルクの発生はむしろ内燃機関よりもEVの得意なところ。ラリークロスとEVの相性はかなり良いと言えそうです。

GRCによるEVラリークロス開催の発表は、アウディが長年参戦したWECから撤退を表明し、新技術の実験室としてフォーミュラEに集中すると発表したのとほぼ同じタイミングでした。またここ数年F1で無双状態のメルセデス・ベンツは、2018〜2019年のフォーミュラE第5シーズンへの参戦権を獲得、F1と並行してEVレースにも力を入れていくことを表明しています。

GRCがラリークロスにもEVを持ち込むことで、今後はフォーミュラEばかりでなく、モータースポーツ全体でEVの影響力が増していくことになりそうです。