Amebaクリエイティブディレクターが選ぶ!
今月のオススメアプリ5選(2016年 10月版)

2016年11月●●日
執筆:佐藤 洋介(株式会社サイバーエージェント)
■今月は続々とリリースされた話題の【海外系】サービスにフォーカス!皆様はじめまして。先月AppleがiOS 10を正式リリースし、「ブブッ」という新しいバイブにまだ馴染めていない佐藤です。今月から始まったこの連載では、Ameba内でも話題になった気になるオススメアプリを【UIデザイン】の観点からご紹介させていただきます!

▷まずはこちら!シンプルなUIとリッチな入力で”複数人編集”をもっと便利に

1.Dropbox Paper
  価格: 無料   シンプルな入力度:  ★★★★☆
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  価格: 無料
  シンプルな入力度:  ★★★★☆

みなさんも知っているであろう「Dropbox」が新しくリリースした、”簡単な入力操作でリッチな文章を作成”できるこのアプリ。テキストや写真だけでなく、「チェックリスト」や「コード」の貼り付けなど高度な機能も充実している。UIは非常に簡潔で、すべての入力操作はキーボード上部の4つの起点から行うことができる。さらに複数人で同時に編集できるなど、共通の議題に対してのアイデアラッシュなどにはとにかく最適な設計となっていて、PCとスマホなどデバイスをクロスして編集することが可能。「Google Drive」など文章を作成するサービスは世の中に溢れているが、「入力の手間を如何にシンプルで簡潔なものにするか」においては特徴的なアプリとなっている。

▷iPhone: Dropbox Paper - Dropbox
▷Android: Google Play で手に入れよう Dropbox Paper Beta

▷配車サービスの次はフードデリバリー!「迷い」を緩和するUIに注目

2.UberEATS: Food Delivery, Fast
  価格: 無料   シームレスで心地よい遷移度:  ★★★★★">


  価格: 無料
  シームレスで心地よい遷移度:  ★★★★★

アメリカで先行していた「UberEATS」が東京でも提供スタート。最近何かと話題の「シェアリングエコノミー」タイプで、デリバリーパートナーと呼ばれる配達員が注文を受けたお店から商品を配送してくれるサービスだ。「Uber」のデザイントーンを踏襲し、洗練されたUIが印象的なこのアプリ。縦の動きをベースとしたシームレスな遷移が心地よく、商品選びをスムーズにアシストしている。「商品を探す」という行為に対してユーザーの「迷い」は致命的だが、タップで詳細へ遷移する度に画面が積み上がっていくような重なりの演出があり、自然と階層を意識させることでユーザーの迷いを緩和している。

▷iPhone: UberEATS:- Uber Technologies, Inc.
▷Android: Google Play で手に入れよう UberEATS

▷待望のリリース!”圧迫しない”重厚なデザインとメリハリのあるUX

3.Spotify -音楽ストリーミングサービス
  価格: 無料   UIの重厚感がイケてる度:  ★★★★★">


  価格: 無料
  UIの重厚感がイケてる度:  ★★★★★

音楽配信サービスとして人気の「Spotify」がついに日本に上陸。黒にライトグリーンのアクセントを使用し、全体的に重厚感のあるこのサービス。コンテンツ間に大きなゆとりを持つことで黒の圧迫感を軽減させ、重厚な中にも親しみやすさを演出しています。横にスワイプするモジュールと、縦に並んでいるモジュールがリズムよく配置され、音楽に出会うまでのユーザー体験にメリハリがついているのも特徴。サムネイルに使用されるグラフィックのクオリティも高く、音楽をより良く見せることに一役買っています。

▷iPhone: Spotify -音楽ストリーミングサービス - Spotify Ltd.
▷Android: Google Play で手に入れよう Spotify

▷”入力しない”チャットアプリ!?話題のAIサポートを体験

4.Google Allo ― smart messaging
  価格: 無料   未来を感じるハイテク度:  ★★★★★">


  価格: 無料
  未来を感じるハイテク度:  ★★★★★

今年のGoogle I/Oで発表されたAIチャットアプリ「Allo」がリリース。「スマートリプライ」という機能が特徴的で、ユーザーの入力スタイルを学習し、受け取ったメッセージに対してある程度「文字入力せず」に返信することができる。”予測変換のさらにその先”のような機能だが、「押しやすさ」や「見つけやすさ」というこれまでの入力デバイスの使いやすさの概念を、AIでサポートする部分が革新的である。スマートフォンのような小さなデバイスにとって長年の課題である「入力」という行為は、「絵文字」や「スタンプ」といった意味を持たせた表現によるショートカットが主流であったが、今後はそれらを用いる感覚で、文字を打ち返すコミュニケーションに進化するのかもしれない。

▷iPhone: Google Allo - スマートなメッセージ アプリ - Google, Inc.
▷Android: Google Play で手に入れよう Google Allo

▷思わず見たくなるチュートリアル!満足度が高まるインタラクティブな演出

5.Google Trips
  価格: 無料   チュートリアルが見たくなる度:  ★★★★★">


  価格: 無料
  チュートリアルが見たくなる度:  ★★★★★

Googleが9月20日にリリースした「Google Trips」。旅のしおりを作るように、目的地までの移動手段から観光、オススメのお店などを自動で集約してくれるサービスだが、今回はアプリ起動時の初回チュートリアルの演出に注目したい。初回起動時に出現する、いわゆる「チュートリアル」と呼ばれる演出はいろいろな方法で設計されているが、大半は「操作説明」か「サービス説明」に分類できる。このアプリのチュートリアルは後者の「サービス説明」に該当するものだが、このアプリを使うメリットが簡潔に3画面で表現されており、横向きのパララックスが実装されていて思わずフリックして次を見たくなる紙芝居的な工夫が込められている。スキップしがちな「チュートリアル」だが、インタラクティブな演出でユーザーの興味を引くこともユーザー満足度を高める大きな要因だ。

▷iPhone: Google Trips - Google, Inc.
▷Android: Google Play で手に入れよう Google Trips

▷技術はユーザーのために。理解して”最適なアウトプット”を模索することが必要。
iOS 10の発表もあり、海外系のビッグサービスが立て続けにリリースされ、サービス市場全体が熱気を帯びた今回。 AI等の新しい技術の登場により、UIの表現もこれから更に進化をみせることが予想されます。その流れの中で本来ならば「ユーザーにとっての利便性」が優先されるべき所を、どことなく「人が無理して合わせる」時代になっている傾向も少なからず感じています。 そのために我々サービスデザイナーは「技術とユーザーの架け橋」となるべく、より【技術を理解する必要】、よりユーザーが求めているニーズを理解し、ユーザーに寄り添って【最適なアウトプットを模索していく必要】があるのだと思います。

[筆者プロフィール]
佐藤 洋介(さとう ようすけ)
 執行役員 | チーフ・クリエイティブディレクター
「Ameba」のクリエイティブ統括室 室長。インターネットテレビ局「Abema TV」や、音楽配信アプリ「AWA」、キュレーションメディア「Spotlight (スポットライト)」、無料ホームページサービス「Ameba Ownd」など、主にユーザー向けのメディアサービスのデザイナーを統括し、クリエイティブ責任者として各サービスのUIデザインを監修。

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