結婚と妊娠の順番、どう考えるか

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女優・満島ひかりさん(30)がテレビ番組で「できちゃった結婚」を肯定する発言をした。「相手が好きな人なら」いいとの主張だが、インターネット上では賛否両論が出ている。

「デキ婚」を支持する芸能人は、ほかにもいる。ただ中には、感情的に突っ走った末の結果ではなく、パートナーと考えが一致していればタイミングは重要ではない、と考える女優も。

Chara「私は別に『イエーイ』みたいな感じだったんだけど」

満島さんは2016年10月30日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演。シンガーソングライターのChara(チャラ)さん(48)、音楽ユニット「EGO-WRAPPIN'」のボーカル・中納良恵さん(42)とのトークで、結婚観について語る場面があった。

1995年に俳優・浅野忠信さんとデキ婚したCharaさん(09年に離婚)が「メディアに出る人でできちゃった結婚の例が少なかったから、結構最初は周りが戸惑った。私は別に『イエーイ』みたいな感じだったんだけど」と当時の周囲の反応を明かすと、満島さんがこう反応した。

「できちゃった方が良いですよね。みんな、好きな人とできちゃったら良いと思います」

すると、中納さんも「できちゃったほうがいいと思いますよ」と同調した。

放送後、この話題を取り上げた掲示板サイト「ガールズちゃんねる」では、満島さんのデキ婚肯定発言に多くの意見が出た。「やっぱりさぁ。順番は守ろうぜ」「「お互いの気持ちが一致しないことも多いから、現実としては手放しで喜べる人ばっかりじゃないよね」という声から、「賛成だよ。みんな子宝に恵まれて幸せになれたらいい」「計画的に作った子供の方が幸せになるなんて統計でもあるの?」といったものまで、一様ではない。

芸能人の中では、女優・釈由美子さん(38)が賛成派だ。16年2月15日、「でき婚結構!」とブログで宣言。釈さんは多嚢胞性卵巣症候群という排卵障害があり、「婦人科に通って妊活のアドバイスも受け」ていた。その中で妊娠が判明したため

「自分が授かりたくても授かれないかもしれない状況でしたので、パートナーとの意思が同じベクトルを向いてさえいれば、そのタイミングなんて、結婚前だろうとおめでたいことには変わりないと思います」

との意見だ。

マツコ・デラックスさんは13年4月18日、都内で開かれたイベントで「できちゃった結婚が一番楽よね」と発言した。

「だって今これだけ晩婚になっちゃってさ、子どもでもできなかったら誰も結婚なんかしたくないでしょう」

というわけだ。

「子どもを育てられる環境にあるのならいいと思う」28%

デキ婚についての意識を調べたアンケートがある。妊娠・出産の口コミサイト「コンビタウン」では2010年1月、10〜30代の母親1280人に「おめでた婚(デキ婚)についてどう思うか」を聞き取った。その結果、「2人に結婚する意志があったのならいいと思う」が31%(402人)、「子どもを育てられる環境にあるのならいいと思う」が28%(352人)で、条件付きの賛成が上位2つを占めた。他には、「結婚してから妊娠をした方が良い」も22%(283人)いた。

アンケートでは自由記述でエピソードや意見が寄せられている。ある女性は「結婚する意志があっても、仕事や家族の都合でタイミングが合わないと、なかなか結婚できない場合がありますよね。そんな時に、妊娠がきっかけになって結婚というのはいいと思います」と理解を示す。一方で、自分がデキ婚だったという別の女性は「つきあって間もない『おめでた婚』はあまり『おめでたい』と喜んであげられません。二人の価値観をすりあわせる時間のないまま、子育てに突入してしまいます」と結婚後の苦労が多かったという。手放しでデキ婚を肯定する意見は多くはなかった。

結婚にまつわる書籍を多く執筆しているライターで編集者の粂(くめ)美奈子氏は14年12月28日、生活情報サイト「オールアバウト」で、デキ婚について

「妊娠したら結婚して産めばいいと安易に考える前に、その相手と本当に一生をともにしたいのか、その人の子供が本当に欲しいのかを、一度じっくり考える必要があるのではないかと思います」

とつづっている。