中国が最高時速600キロに達するリニアモーターカーの研究開発に乗り出すと報じられたことについて、中国メディアの捜狐は10月31日、「中国には世界一の長さの高速鉄道網があるのに、なぜリニアモーターカーの開発が必要なのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)

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 中国が最高時速600キロメートルに達するリニアモーターカーの研究開発に乗り出すと報じられたことについて、中国メディアの捜狐は10月31日、「中国には世界一の長さの高速鉄道網があるのに、なぜリニアモーターカーの開発が必要なのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事はまず、時速600キロメートルという速度について、「中国の民間航空機のフライト中の平均時速は約900キロメートル」であることを伝え、中国が研究開発に乗り出す時速600キロメートルのリニアモーターカーの最高時速は航空機の3分の2に達すると指摘。

 さらに、中国には2万キロメートルを超える世界一の長さの高速鉄道網が存在することを指摘する一方、「これだけの高速鉄道網があるのに、なぜリニアモーターカーの開発が必要なのか」と疑問を投げかけた。

 続けて、中国の鉄道車両メーカーである中国中車の関係者の話として、「リニアモーターカーの開発は、高速鉄道時代の“その後”に向けて技術を蓄積すること」、「中国経済と中国国民の生活をさらに向上させるための準備を行うこと」が目的であると論じた。

 また記事は、「現在、リニアモーターカーの分野で世界をリードするのは日本とドイツだ」と指摘したうえで、日本はJR東海が2015年に超電導リニア車両の有人走行試験で時速603キロメートルの世界最高速を記録したことを紹介。日本と中国は現在、各国の高速鉄道市場をめぐって激しい受注競争を繰り広げているが、中国がリニアモーターカーの自主開発に成功すれば、将来的には日本と中国の競争の舞台は高速鉄道からリニアモーターカーへと変化していく可能性があるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)