赤ちゃんラッコをお腹にのせる母(出典:http://www.dailymail.co.uk)

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米カリフォルニア州サンフランシスコの南に位置するモントレー湾は、巨大な海藻であるケルプの森が海中に広がっておりラッコたちの楽園となっている。激しい乱獲により100年前には絶滅も噂されたラッコだが、1938年に50頭の群れが確認されると保護活動が活発となり、現在は3000頭を超える個体数が確認されている。このモントレー湾で、野生動物写真家がラッコ親子の微笑ましい姿の撮影に成功し、英メディア『dailymail.co.uk』が取り上げ話題となっている。

カリフォルニア州をベースに活躍するスージー・エスターハスさん(Suzi Eszterhas、40)は、世界各地を訪ねて野生動物を撮影するプロの写真家である。これまでにも動物の親子や赤ちゃんの成長記録を撮影した写真が話題となり、数々の賞を受賞しているが、このたび彼女が撮影に成功したのはラッコの母親の子育ての様子だ。

ラッコといえばお腹の上で石を使って貝を割る姿で知られるが、お母さんラッコがお腹の上で大事に抱えているのは産まれたばかりの赤ちゃんである。赤ちゃんが濡れないで暖かくいられるように抱きしめているのだ。そして時々赤ちゃんの茶色い毛に息を吐きかけてはグルーミング(毛づくろい)をしてあげている。こうすることで保温効果を高めることができるという。

ラッコを撮り続けて20年になるというエスターハスさんは、その生態についてとても詳しい。今回の撮影もラッコの活動を妨げることがないように望遠レンズを使って行い、辛抱強く親子の姿を追っている。

エスターハスさんは「母親ラッコは食べ物を探しに何度も何度も水の中に潜って行きました。時々デッキいる私のほうに近づいてきては赤ちゃんを置いて水の中に消えていくので、私は赤ちゃんのお守りをしているような気分になりました。通常赤ちゃんを連れた母親はとてもシャイなのですが、この母親はとてもリラックスしているように見えました」と語っている。赤ちゃんの幼毛は水に浮きやすいため、母親は赤ちゃんを水面に残したまま水に潜ることができるそうだ。

ケルプの森にはラッコが好むアワビやウニが豊富で、ラッコがケルプを主に食べるウニを捕食することで豊かな海の森が保たれている。個体数は増えているものの「国際自然保護連合(IUCN)」はラッコを絶滅危惧種に指定している。モントレー湾では科学者や環境保護活動家などが協力し、ラッコ復活を推進する活動を進めているとのことだ。

出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)