厳しい審査を経て、見事、金賞を受賞した7人のダンサーたち

写真拡大 (全8枚)

 10月21日午後、北米新唐人テレビが主催する第7回全世界中国古典舞踊コンクールがニューヨークで閉幕した。これは古典舞踊を代表とする中国の伝統文化を広めることを目的としたコンクールで、2007年から開催されている。少年の部、青年男子の部、青年女子の部の予選において決勝進出を勝ち取った合計36人の選手は、4時間にわたって行われた審査のステージにおいて、いずれも渾身の中国舞踊を披露し、7人が金賞、8人が銀賞、14人が銅賞の栄誉に輝いた。審査員を務めた李維娜氏と古韻氏は、コンクールの特徴と、今年のコンクールの印象を次のように語った。

躍動感溢れるジャンプを見せる日本人金賞受賞者 小林健司さん(大紀元 戴兵)

技術面でも表現力でも、トップレベルが要求されるコンクール

 神韻芸術団団長でもある李維娜氏は、このコンクールでは、中国古典舞踊を踊る上で必要とされる様々な技術の完成度、そして感情の表現力という2つの点において、いずれも高いレベルが要求されると説明し、その理由を「(中国古典舞踊は中国)文化の表現方法の一つであるため」と述べている。

金賞受賞者 陳柏維さん(大紀元 戴兵)

 中国古典舞踊の振付師としての長いキャリアを持ち、自らもダンサーである古韻氏は、「身韻、身法(注)は中国古典舞踊独特のもので、古典舞踊の神髄とも言えるもの」と語り、どうすればこのような技法を身に付けるかについて、「中国の伝統文化を学ぶことが必要。こうした文化的素養をベースにして初めて中国古典舞踊の表現が可能になる」と述べている。

 

金賞受賞者 朱颖姝さん(大紀元 戴兵)

 

参加者のレベルが年々向上

 李氏は、大会参加者のレベルは年を追うごとに向上していると述べ、今年の選手はおしなべて技術レベルが向上しており、中には非常に進歩の速い選手も見られたと、今回の印象を語っている。

 古氏は、参加者のレベル向上のためにコンクールは非常に重要だとして「毎回、参加者の進歩を感じている」と述べた。表彰式の時に歴代の金賞受賞者が披露する演技を見るたびに、彼らの進歩は留まるところを知らないと実感しているからだという。

金賞受賞者 宋艾文さん(大紀元 戴兵)
 

「真の芸術家は、道徳面と芸術面の両方の資質を備えるべき」

 コンクールの開催意義について、李氏は参加者に対し、人と競って賞を勝ち取ることを参加目的にしないで欲しいと希望している。順位や虚栄心にこだわるのではなく、芸術性を高めること、そして自分の舞踊の技巧を向上させることをその目的に据えることが大切だと考えているという。

金賞受賞者 施逸谦さん(大紀元 戴兵)

 中国国内でもコンクールへの参加や審査員を務めた古韻氏は、この点に関し、大会参加者に対する憂慮はないと語っている。古氏はかつて、中国国内で多くの踊り手の多くが自分をいかにうまく見せるかにこだわり、どうすればよいポストを獲得できるかということを考えて踊っているという現状を目にしてきた。だが海外に出てこのコンクールに参加する選手は彼らとは違うと感じている。「このコンクールの参加者はみな純粋だ。目先の利益や虚栄心にとらわれてはおらず、ただ伝統文化を広め、中国五千年の文化の奥深さを広く世界に知ってもらいたいと考えている」

金賞受賞者 蓮朝日さん(大紀元 戴兵)

 

 古氏は、優れた中国古典舞踊家、もしくは芸術家とは、徳と技とを兼ね備えており、芸術に対する造形が深いだけでなく、品性においてもある程度のレベルに達しているものだと考えている。そのような人こそが、天からの恩寵を受け、さらなるインスピレーションや芸術的素養を与えられるのだという。なぜなら「その人の道徳心が高いレベルに達しなければ、その人の芸術的素養が向上することはない」からだ。

厳しい審査をへて金賞受賞を喜ぶ7人のダンサーたち(大紀元 戴兵)

(注)身韻とは、中国人の骨髄に染み込む民族性に、中国五千年の文化の継承を合わせて形成された、特有の内面感情の表現方法。身法とは、数百におよぶ動作や身のこなしなど、外面的な表現方法と技能。

(翻訳編集・島津彰浩)