1

アメリカ大統領選挙の投開票が2016年11月8日にせまり、1年近く続いた長丁場のレースも残すところ1週間となりました。ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏の対決に嫌気が差しているアメリカ人も多いそうですが、大統領選以外にも、アメリカでは重要な選挙が目白押しで、2016年はアメリカの今後の政治を占う上でも重要な1年になりそうです。

Everything else on your ballot, explained - YouTube

ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏は互いに嫌い合っています。



しかし、当事者だけでなく、多くのアメリカ人が、「どちらの大統領候補も嫌い」というのが現実です。



特に18歳から34歳までの若い世代にこの傾向は顕著で、過去の大統領選に比べると、若い世代の投票率が大きく落ち込む可能性が指摘されています。



うんざりな候補者のせいで投票したくないのは山々でしょうが、大切なのは大統領選だけではありません。



今年は大統領選挙と同時に連邦議会議員選挙など重要な選挙が行われます。



議会についていえば、上院・下院ともに共和党が過半数の議席をとっているのが現状。



このせいで、民主党出身のオバマ大統領の政策はことごとく議会に否決され、政治が前に進まないという状況を生み出しました。



2013年に連邦政府の一部政府機関が閉鎖されたのは記憶に新しいところです。



しかし、スキャンダルを繰り返し共和党の批判さえ辞さないトランプ候補のおかげで、民主党にとっては大きなチャンスの到来です。



ニューヨーク州、テキサス州、アリゾナ州のいわゆる「Battleground(接戦州)」や……



少なくとも9州で、上院の議席争いは白熱しています。



さらに、多くの州知事選があります。



80%の州の議会選だけでなく12州の知事選が2016年に控えています。



いくつかの州では政策に直接投票することができます。



医療保険制度を問う州では、コロラドのように単一支払者制度が議論される州もあり……



最低賃金や……



銃規制や……



マリファナ規制など、各州で重要な問題が争点になっています。



そして、忘れてはいけないものとして、州判事の住民審査が挙げられます。



アメリカには、例えば「同性婚の是非」のような特定のテーマで"踏み絵"を迫る強力な市民団体がいくつもあります。



カンザス州を例に挙げると、5人の州判事が「判事を続けるのにふさわしいか否か」の住民投票を受ける予定です。



その5人のうちの4人の判事は、「人工中絶禁止」の州法の無効化に署名しました。



このため、人工中絶反対派は4人を住民投票で失職させるロビー活動を活発に展開しています。



以上の通り、2016年はヒラリーVSトランプの大統領選にばかり注目が集まりがちですが重要な選挙が目白押しなので、たとえ大統領選にへきえきしている人も投票行動をとるべき政治にとって重要な年だと言えそうです。