中山優馬が愛に飢えた青年を熱演

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 作家・石田衣良氏が2012年に発表し、第8回中央公論文芸賞を受賞した「北斗 ある殺人者の回心」が、中山優馬主演で連続ドラマ化されることがわかった。孤独な殺人犯を演じた中山は、役の心情を体に反映させるため、撮入からクランクアップまでに約12キロの減量を行うなど、並々ならぬ思いで今作に挑んでいる。

 原作は、1997年に「池袋ウエストゲートパーク」でデビューした石田が、“デビュー15周年の結論”と自負する意欲作。ドラマでは、愛に飢えて育った20歳の青年が、殺人犯として拘留され、審判が下されるまでを描く。「脳男」(13)、「グラスホッパー」(15)の瀧本智行監督がメガホンをとった。実の両親から虐待を受けたことで児童擁護施設に入った端爪北斗は、里親の近藤綾子に出会ったことで初めて愛を知る。幸せを感じ、心の闇から解き放たれていく北斗だったが、数奇な運命に翻弄され、殺人犯になってしまう。

 主演の大役を担う中山は、「オーディションの時、セリフの破壊力に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています。初めて北斗と出会い、改めて台本を読んだ時、最初に『背負いきれるか』という心配がありました」と本音を吐露。それでも、「こんなに素晴らしい作品が自分の手の届くところにあると思うと身震いが止まらなくて……」と俳優としての喜びを語り、「確かに目を覆いたくなるくらいつらいシーンもたくさんあります。それでも、どうか、端爪北斗の人生を最後まで見届けてください」とメッセージを送っている。

 一方、3年前に原作に出会ったという瀧本監督は「ラストシーンの撮影で、鬼気迫る中山くん演じる北斗の姿を見ながら、僕は震えを止められませんでした。『これが撮りたかったんだ』と感じていました。『これを撮るために3年かかった』のだと」と、中山の演技を絶賛。石田氏は、「“運命として悲劇を背負ってしまった人の話を書ききる”という覚悟」で原作を執筆したと明かし、「書くのが苦しくて、読者も読むのがつらくて、今回映像化されて演じる方も過酷で……。ただ、その“苦しさ”に見合うだけの手ごたえをお渡しできる作品だと思っています」と仕上がりに胸を張っている。

 「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」(全5話)は、2017年3月から毎週土曜午後10時WOWOWプライムで放送。第1話は無料放送。