「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」の住人エリック・デ・メンドンサ、澁澤侑哉、ローレン・サイ、エビアン・クー、鮎澤悠介、フランク奈緒美ロレイン(写真左から)

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「テラスハウス」のハワイを舞台にした新シリーズ「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」が、11月1日からFOD(フジテレビオンデマンド)とNetflixで配信スタートした。

【写真を見る】新シリーズでは、ハワイを舞台に男女6人のシェアハウスでの台本のない日々が再び始まる/(C)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

'12年からスタートし、神奈川・湘南や東京と舞台を移しながら、男女の共同生活の様子を映しだしてきた「テラスハウス」。

今まで、さまざまな話題を呼んできた番組の人気の秘密や裏話などをチーフプロデューサーの太田大氏、松本彩夏氏に聞いた。

――国外でやることになった理由は?

松本:初めに湘南からスタートして、続いて東京が舞台になりました。

そこで、東京編を否定するわけではないのですが、湘南の時の近くに海がある生活の“ご機嫌な感じ”というか、“リゾート感”が東京にはなく、住んでいる人たちの非日常感が薄く感じることがありました。

東京編ではそういったことが転じて、けんかが多かったりして、良くも悪くも別の面白さがあったんですけど、メンバーの結束や“ここにしか私たちはいられない”という陸の孤島感みたいなものは失われていたかなーと思い、次はもう一度どこか離れたところが良いなと思い「ハワイでも行っちゃう!?」という“ノリ”ですね(笑)

海外にこだわったというよりは、普段の生活を捨てなければいけない、何かを犠牲にして住むことで、生まれるものがあると思っていて。

島袋聖南ちゃん(TVシリーズ、映画に出演)とか、サングラスかけて、ハイヒールでバリバリ六本木とか歩いていましたけど、一時間以上電車に乗って都心に出て、終電を気にしながら帰ったりするからこそ番組への愛着も生まれていたと思うので、その感じはまたテラスハウスに必要なのかなと思いました。

――ハワイ編のメンバー6人を選んだポイントは?

松本:基本的にはハワイと日本でオーディションをして、感覚的に「いいなー」と思った子を、という感じです。よく「選考基準は?」と聞かれるんですけど、特にはないです。

ビジュアル抜群だから選ぶというわけでもないし、仕事が立派だから選んでいるわけでもなく、いい顔をしているなという“人相”だとか、見た目の第1印象で選ぶことが多いです。顔にその人の今までやって来たことが出ているんじゃないですかね。

と思って住まわせたらとんでもない子もたくさんいましたから、アテにはならないですけど…(笑)。

――「台本がない」ということも番組の魅力ですが、台本がないからこそ制作する上で重要にしていることは?

松本:カメラをできるだけ動かさず、制作側の主観を入れないということですかね。

いいことを言った人にはグッと寄りたくなるし、泣いていたらズームしたくなるけれど、そうすると私たちが「ここを見てください」ということになるので、そこは見る人にできるだけ委ねて“作り手の気配”は消しています。

よく“ヤラセ”だとか台本があるんじゃないかと言われるんですけど、「いや、『肉事件』(『TERRACE HOUSE BOYS & GIRLS IN THE CITY』で内原達也が美容室の客からもらった大切な高級肉を中田みのりと太田光る、ビタラフ・アルマンが断りもなく食べてしまい、達也とみのりとの間にわだかまりが生まれ“肉事件”と呼ばれた)とか台本書けないし!(笑)」

でもそう言ってもらいながら、見ていただけているうちが華だと思うので、腹が立ったりということはなく、批判も含めて「ありがとうございます!」という気持ちでおります。

――海外のリアリティーショーの激しい雰囲気とは違い、リアルで台本のない自然な番組を作っていく上での秘訣(ひけつ)は?

松本:特に海外のリアリティーショーがこうだからうちはこうと思ったことはなくて、今放送で見てもらっているのは本当に生活の中の一部分で、その裏には皆さんにお聞かせできないような、本当にくだらない話とかが山ほどありますが、日々、現場でコツコツ撮っていかないと、何が起こるか分からないので。現場の日々の努力と、それを演出がうまくまとめてくれています。

秘訣というのは特になくて、“日本人が日本人を撮っていたらああなりました”という感じです。

太田:1つあるのは、海外のリアリティーショーって、いわゆるテレビドラマの作り方とまったく同じで、SE(効果音)やシーンに合ったBGM(劇伴)で音付けをしていくけれど、それがドラマっぽくさせているところがあると思うんですが、テラスハウスは基本的には、実存する曲を使っていて「ズドーン」とか、「ワー」とか、SEは絶対やらないので、そのあたりが、見た感じの雰囲気では大きく違うことかな、とは思います。

――家の中でのカメラは住人に見えている状態なのでしょうか?

松本:カメラは住人から見えていて、「気付いたら撮られてしまっていた」というのは基本的にはないです。

隠し撮りをしているわけではないので、出ている人たちは“カメラがある前での自分”というのをどこか意識していると思うんですけど、住んでいる人がみんな言うのは「住んで2、3時間すると、カメラは気にならなくなる」という声はよく聞きます。

――家では無人のカメラが置いてあるんですか? それとも人が撮影しているんですか?

松本:そこは秘密です!(笑)