ドラマ「黒い十人の女」に出演中の水野美紀/(C)YTV

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毎週木曜、日本テレビ系にて放送中のドラマ「黒い十人の女」。船越英一郎演じる10股男・風松吉と、彼を取り巻く愛人たちによるドロドロの愛憎劇を、ユーモアたっぷりに描いて話題を集めている。

【写真を見る】劇団「絞り汁」の舞台シーンでは、水野演じる佳代が濃厚な「アングラ芝居」を展開!/(C)YTV

今回、同ドラマに「愛人役」として出演中の女優陣にリレーインタビューを敢行。第2回は、如野佳代役で出演する水野美紀が登場。自身が演じるクセのある役柄や、インパクト抜群のあのシーンの裏側などについて語ってもらった。

――まず、今回のドラマで演じておられるご自身の役柄についてお聞かせください。

私が演じている佳代は女優で、劇団員でもあるんですけど、すごくキャリアが長いわりにはそんなに売れていない女優です。小劇場を中心に、自分の劇団での活動をしながら、たま〜にテレビドラマにも、「店員B」といったエキストラ的な役で出演していて、愛人の中では一番の“古株”です。

――愛人たちの中でもかなりクセの強い役柄ですが、演じられる上での苦労はありますか?

苦労は1つもないですね(笑)。自分とリンクするところもいっぱいありまして。(脚本の)バカリズムさんの女優を描く視点が本当に面白くて。「あるある」ネタがいっぱいなんですよね。ちょっとベテランの女優さんの「面倒くさいところあるある」とか。本を読んでイメージがすぐ浮かぶんです。

あと、佳代は愛人みんなと連絡を取って、みんなと仲良くなってグループを作ろうとしている人で。愛人の中でも、一番面倒くさがられる人なんですけど、それも女子同士の、「こういう面倒くさい女の子っているよね」っていう「あるある」が詰まっていますね。

――佳代は第1話の前半からカフェオレを浴びせられて、その後も事あるごとに飲み物などをかけられるシーンがありますが、それらのシーンにおける撮影の裏側をお聞かせください。

(それらのシーンを演じるのは)楽しいですよ。水を掛け合うシーンは、撮影現場で「イベント」と呼ばれていまして(笑)。(そのシーンがある日は)出演者全員、「今日のイベント」を楽しみに撮影を進めていく感じです。

(衣装が汚れてしまうため)一発勝負になるので、撮影する際はやっぱり独特の緊張感が現場に走るんですけど、ほとんど一発で、うまく撮影できていますね。

――水をかけるに当たって、綿密な打ち合わせなどもされるのかなと思うのですが…。

そうですね、液体の場合はもう何の問題もないというか、そんなに打ち合わせも必要もないくらいなのですが、この間あんかけ焼きそばっていうトリッキーなものがありまして(笑)。

あんかけ焼きそばの時に関しては、あんのとろみだったり、あんと麺との割合だったり、かけ方だったりっていうのを、すごく打ち合わせしました。おかげさまでバッチリで。しっかりと(自分の体に)かかりました(笑)。

――佳代自身もかなりクセのある役どころですが、他の愛人たちの中で、水野さんから見て「この人はヤバい!」と思うキャラクターは誰でしょうか?

回を追うごとに、いろんな愛人メンバーにスポットが当たっていて、その人それぞれのちょっとヤバいところがだんだん浮き彫りになっていくのですが、その中でも、佐藤仁美さん演じる美羽ですね。

佳代は平和主義で、みんなで仲良くしようとするんですけど、美羽は愛人たちの情報をつかんで、うまく他の愛人を排除して、最終的に自分だけが残ろうと策略する人で。

佳代の方は友達だと思っているんですけど、美羽の方は、表の顔と腹の中っていうのがいつも違うので、その怖さがありますね。それを佐藤さんが演じると、ものすごい迫力があります。

――佳代の特徴的なシーンとして、演劇の場面と他の愛人たちの心情などがリンクする部分がありますが、そうした劇中劇を演じる部分の難しさなどはありますか?

演劇のシーンについては、特に何も物語を背負っていないし、好きにやれるので逆に自由ですね。自分の中にある「アングラ芝居」のイメージを膨らませて楽しくやっています。見ている方に、「つまんないんだろうな〜」っていうイメージが湧くように演じています(笑)。

――佳代を演じる水野さんの立場から見て、船越英一郎さん演じる風松吉という男の魅力はどんなところでしょうか?

まず、マメで優しいところから入るんだと思うんですよね。あとは、ひょうひょうとしていてつかみどころがなくて、自分のものになったようでできていないっていう、ヤキモキさせられる感じにハマっていくんじゃないかと思いますね。

――そんな船越さんとの共演シーンを通して、感じたことはありましたか?

そうですね…、やっぱり船越さんの笑顔がすごく優しい笑顔なので、これで愛人たちが許しちゃったり、何も言えなくなっちゃったりっていうところに、すごくリアリティーがあるなと思いました。

――先ほどバカリズムさんの脚本についてのお話がありましたが、当初読んでいて感じていたことと、演じていく中で印象が変わった部分などはありましたか?

印象の変化は特になかったですね。女性同士のドロドロした部分を、とてもカラッと描いていると思います。

――この場を借りて、愛人を演じているキャストの皆さんに言いたいことなどはありますか?

(自身の演じる)佳代から愛人たちへ向けてのメッセージとしては、一貫して「仲良くしたい!」ってことですね(笑)。

――それでは最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

ピンと来ないかもしれないですけど、「不倫ファンタジックコメディー」という言葉が、一番このドラマを一言で言い表せているなと思います。ドロドロを笑いにまでデフォルメして描いている作品です。ぜひご覧ください!