29日、中国人留学生の豪勢な生活ぶりに、現地では懸念や反感が強まっている。写真は米ミシガン大学。

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2016年10月29日、参考消息網によると、24日付の香港紙・経済日報は、中国人留学生の豪勢な生活ぶりに、現地では懸念や反感が強まっていると伝えた。

中国政府が発表した海外留学に関する16年度の報告書によると、海外に留学する人の数は中国が最多で、主な留学先は米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏となっている。

中国人の海外留学は現在も安定成長にあり、海外留学者は15年に52万人を突破。16年は増加幅がやや下がり、初めて1桁ペースになる可能性が高いが、それでも増加はまだまだ続くとみられている。

外国人留学生全体に占める中国人学生の割合は、米国やカナダでは30%、英国やオーストラリア、ニュージーランドでは20%超、韓国では45%、日本では62%を占める。国内の学習環境に満足できない親が小中学生の子どもを海外に留学させるケースも少なくない。中国で海外留学は一大ブームとなっているが、留学先の現地では降って湧いたような存在で「パラシュートキッズ」とも呼ばれている。インターナショナル・ヘラルド・トリビューンによると、多くはニューリッチ層の子どもだ。親は稼ぐことにばかり目が行き、その子どもたちは豊かな生活は送れても、感情の上では満たされないまま成長してきた。

そして、留学先でも豪勢な生活を送っている。中国国内と同様の浪費とも言えるほどの消費ぶりは、現地の人々に驚きを与えるとともに、子どもの生活や習慣にまで影響を与える恐れがあると、懸念が広がっている。米外交誌フォーリン・ポリシーは、「素朴で勤勉、愛国心に満ちた中国人留学生は、もはや過去の存在になった」と伝えている。

1980年代の中国人留学生は、「擲身報国(一身を投げうって国家のためにつくすこと)」を絵に描いたような存在であったり、グリーンカードを取得して米国人になるため刻苦努力したりと、夢を追いかけて海を渡る人が多かった。だが現在の留学生は「富二代」と呼ばれる子弟ばかりだ。富をひけらかす中国人学生に対する反感は日に日に強まっているとの報道もある。(翻訳・編集/岡田)