ヨン様&東方神起から始まった「韓流」「K-POP」ブーム…今後の課題とは

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韓流は1990年代後半に韓国ドラマ、K-POPがアジア周辺国に進出したことでブームに火がついた。

2003年にヒットしたドラマ「冬のソナタ」をきっかけに、日本列島で「ヨン様」ブームが巻き起こり、アジア市場で韓国ドラマの人気が高まった。

しかし、国境を越えて広がる韓流ブームは外部要因に影響を受けやすい根本的な弱点を持つ。

日本の右傾化と嫌韓ムードの高まりで勢いを失った韓流は、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反発する中国でも勢いに陰りが見える。一方で、米州や欧州、中東では新たに韓流ブームの芽が育っている。

韓流が新たな市場を開拓できるかの岐路に立っている。専門家は韓流の新たなパラダイム構築を急ぐべきだと強調する。

◇ドラマ中心の韓流から多角化を

日本を熱くした韓国ドラマブームは、2012年にチャン・グンソクが主演した「ラブレイン」が1話当たり30万ドル(現在のレートで3159万円) という高値をつけたのを最後に鳴りを潜めている。

「星から来たあなた」と「太陽の末裔」(原題) が大ヒットした中国でも、時代劇ドラマ「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」が1話当たり40万ドルで輸出された直後にTHAAD問題が浮上した。

こうした中、米国や欧州、中東などが新たな市場として注目されている。

「グッド・ドクター」「バッドガイズ-悪い奴ら-」「応答せよ1997」などがエンターテインメントの本場、米国にフォーマット輸出されたほか、動画プラットフォームなどを通じた韓流ドラマの視聴が新たなトレンドになっている。

さまざまな言語圏にあるファンが自ら字幕を付けネットを通じて韓流ドラマを鑑賞する姿は、「冬のソナタ」をテレビでのみ視聴していた日本のファンの姿とは異なる。

市場の変化に伴いコンテンツにも変化が求められている。

「太陽の末裔」を手がけたKBS関係者は「韓流がさらに飛躍するためにはより高い価値を持たせなければならない」と指摘した。

同関係者は、「市場は多様化したジャンルと価値を受け入れようとするため、われわれもより広く深く掘り下げなければならない」と話した。

◇K-POPブーム コンテンツのあり方を見直すとき

K-POPブームは2000年代初めから半ばにかけ、BoA、RAIN(ピ)、東方神起がアジア市場を切り開き飛躍のきっかけをつくった。

続いて、2000年代後半に第2世代のアイドルグループがアジアを超え米国、欧州、南米、中東へと活動の範囲を広げ「K-POP」というブランドが誕生した。

特に、交流サイト(SNS) などデジタルメディアの発展に伴いプロモーションなしでも現地の若者の心をつかめるようになった。

「江南スタイル」が動画投稿サイト「YouTube」を通じ世界的な注目を集めたほか、防弾少年団などのグループが米ビルボードや全英チャートにランクインするまでになった。

ただ、依然として日本と中国市場に偏った活動は政治的な問題が発生するたびに影響を受けやすい環境にある。

ネットやモバイルプラットフォームを通じ市場の境界線が消えたいま、K-POPはコンテンツのあり方を見直すときだ。

業界は現地化を通じた地域別のオーダーメイド型コンテンツでありながら、世界に通じるコンテンツの制作に注力する必要があるとみている。

この過程で、K-POPを世界に広めたダンス音楽だけでなくヒップホップやR&B、バラードなどジャンルの多角化を図ることが求められる。

また、音楽とさまざまな文化・技術を組み合わせた融合コンテンツも積極的に制作していかなければならない。