信号無視した警官、自ら違反切符を切る(出典:http://www.mirror.co.uk)

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交通違反を取り締まるのは警察官の仕事の一つ。このほど、警察署でCCTV(監視カメラ)を見ながら、信号無視やスピード違反の車がないかどうかチェックをしていた米フロリダ州の警察官が、ある画像を見て大きなショックを受けた。彼が見たのは、ほかでもない自分自身が運転するパトカーが信号無視をする様子であった。

米フロリダ州ヘインズシティ警察署に勤務して6年になるティム・グローバー警官の仕事の一つは、毎日監視カメラで交通違反者がいないかチェックすることだ。

彼は先月、いつものようにカメラの前で勤務に励んでいたところ、カメラのスクリーンに見慣れた車が映し出された。それは1台のパトカーで、信号無視をして交差点を左に突っ切った。

ズームインしてパトカーのナンバープレートを確認してみると、それはなんと自身が運転していたパトカーだと判明した。グローバー警官は昼食のためのサンドイッチを買いに行き、その帰りに信号無視をしてしまったようだ。

自分の交通違反を正直に申告したグローバー警官は、罰金158ドル(約1万6500円)を支払った。これまで見知らぬドライバーや友人、家族の交通違反でさえも取り締まって来たグローバー警官だが、まさか自分の交通違反切符を自分で切ることになるとは想像もしていなかったと『Fox News』に話している。

「もし過ちを犯したら責任を持って自分のしたことの罰を受けなければいけないと教わった」と話すグローバー警官に、上司のジェイ・ホップウッド氏は「私は1980年代からずっと一緒にティム(グローバー警官)と仕事をしているが、彼は隠し事をしない人間だということを良く知っている」と話し、グローバー警官の正直さを称賛した。

さらにグローバー警官は「一度ミスをしたらそのミスから学ぶからもう二度と同じ過ちは犯さないよ」と語り、「それにしてもかなり高くついたサンドイッチだった」と深く反省しているという。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)