30日、中国共産党の汚職監視機関である中央規律検査委員会は、国際刑事警察機構がレッドノーティス(国際的な逮捕令状に最も近い文書)を出した汚職容疑者100人のうち、これまでに35人が逮捕されたと明らかにした。写真は中国政治の中枢・中南海。

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2016年10月30日、中国共産党の汚職監視機関である中央規律検査委員会は、国際刑事警察機構(ICPO)がレッドノーティス(国際的な逮捕令状に最も近い文書)を出した汚職容疑者100人のうち、これまでに35人が逮捕されたと明らかにした。BBCが伝えた。

ICPOの中国国家中心局は2015年4月、レッドノーティスを出した「国家工作人員(政府機関の職員や国有企業の従業員など)」の海外逃亡犯や重大汚職事件に関与した容疑者など100人のリストを公表し、海外に協力を求めてきた。

中央規律検査委員会によると、35人のうち、汚職事件の容疑者は16人で、英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど西側諸国から強制送還された容疑者は19人に上る。これまでに資金79億9400万元(約1237兆円)とともに世界70以上の国と地域から2210人が本国に強制送還された。うち国家工作人員は363人だった。

中国が国際指名手配リストのトップに挙げている浙江省温州市の元副市長、楊秀珠(ヤン・シウジュウ)容疑者が今月5日、米ニューヨークの移民裁判所に出廷した。弁護士によると、同容疑者の政治亡命申請と国連の反拷問条約の保護条件について審理が行われたが、結論は示されなかったという。同容疑者をめぐっては、亡命申請は却下されたが強制送還は免れるだろうと伝えられていた。

楊容疑者は2003年4月、娘とその家族らを連れてシンガポール経由で米国に逃亡した。温州市当局によると、楊容疑者による腐敗事件の金額は約2億5000万元(現在のレートで約38億6000万円)に達するという。米国は15年9月、弟の楊進軍(ヤン・ジンジュン)容疑者を強制送還している。(翻訳・編集/柳川)