本人には悪気のない、ほんの些細な一言が相手を傷つけ、関係を悪化させてしまうことがある。ましてや、その相手が違う文化を持つ外国人であったなら、言動にはより注意が必要だ。思わぬ発言が、相手の心に刺さっているかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 本人には悪気のない、ほんの些細な一言が相手を傷つけ、関係を悪化させてしまうことがある。ましてや、その相手が違う文化を持つ外国人であったなら、言動にはより注意が必要だ。思わぬ発言が、相手の心に刺さっているかもしれない。

 中国メディア・今日頭条は28日、「こんな日本人の話を聞いて、みんなどう思うか」とする文章を掲載した。文章の作者は、日本の国立大学の修士課程に学ぶ中国人留学生だ。

 数日前に行われたある公開講演会でのこと。留学生が在籍する研究室の教師が講演会の責任者だったため、4人の日本人学生と一緒に資料配布などの作業を行った。テーマは日本の小中学校におけるスポーツの安全問題についてで、講演終了後に教師が5人を読んでディスカッションを始めた。

 その際に教師が留学生に「中国の小学校では児童に組体操のピラミッドはやらせないか」と質問。「やらせないと思う。私もやったことがない」と答えると教師は驚きを示し、「多くの国でやっていると思った」、「組体操は子どもの協調性を鍛えられる。中国人の考え方にマッチしていると思うが、どうしてやらないのか」と語った。

 教師はどうやら本気で理由が知りたかったようだが、この留学生が口を開く前に1人の日本人学生が笑いながら「彼らは社会主義で、人はみんな平等だから、上下の区別がつくものはできないんじゃないですか」と言い放った。それを聞いた留学生は、何か心に引っ掛かるものを感じたという。

 文章の内容に対して、中国のネットユーザーからは「考えすぎ」、「冗談なんだから流せばいい」といった意見が大半を占めた。日本人学生は冗談のつもりで言ったのだから、デリケートになって真に受けずに、さらりと流せばいい、といった感じだ。

 作者がどうして心に引っ掛かるものを感じたのかについて明記されていないが、「中国は社会主義で平等だからピラミッドはできない」という発想が幼稚に感じ、「バカにされた」という思いが沸いたのかもしれない。

 確かに、冗談なのだから軽く流せばいいという意見も一理ある。ただ、中国人の目の前でそのような冗談を憚りなく言ってしまう日本人学生も軽率ではなかろうか。プライベートでも仲良くしていればともかく、単に「同じ研究室の学生」というレベルならなおのことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)