リーダーは成績が優秀だったから出世したのです。当たり前のことですが、この部分がリーダーシップにおいて欠けています。つまり、リーダーからすれば当たり前のことでも、現場のメンバーからすれば、当たり前でないことがあるのです。できて当たり前のリーダーに対し、できなくて困っているメンバーには、指導の仕方を工夫しなくてはいけません。新刊『トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事』から、優秀なリーダーだからこそ陥る組織の問題を解決する方法を紹介します。

ありえないミスを想定する

 チームのなかにはいろいろなレベルの人がいると思います。レベルというのは、入社年次だけでなく、能力、実績、経験などいろいろな意味でのレベルです。

 リーダーになるような人は基本的に経験・実績が豊富で、能力が高く、年次もそこそこ高い人が多いでしょう。つまり仕事ができる人です。

 仕事ができる人は、部下が犯したミスについて理解ができません。そして「なんでそんなことになるの?」「こんな当たり前のこともできないのか!」などと叱責してしまう。

 それでは部下との信頼関係も壊れてしまいます。

 リーダーからすれば当たり前のことでも、ミスをした本人からすれば、当たり前ではないと考えなくてはいけません。

 たとえば部下が、お客様へ納品する製品の色を間違えたとします。

 事情を聞けば、お客様にカタログを見せて「501の青ですね」と確認しただけで、実際の見本を見せて確認したわけではない。お客様が本当に欲しかった色は「503の青」だった。

 ある程度の経験を積んだベテラン社員からすれば、これはあり得ないミスでしょう。でも経験のない人にとっては、当然起こりうるミスなのです。

 カタログだけではなく見本を見せて確認をとること、発注書の色番号とカタログの色番号に相違がないかきちんとチェックすることなどを、一から教えてあげなかったリーダーにこそ問題があったといえるでしょう。

 リーダーは常に、チームのなかで一番下のレベルの人に合わせて、仕事の指示やコミュニケーションを行うことが大切です。

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