マンガ「不能犯」松坂桃李で実写映画化

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俳優の松坂桃李(28歳)が、「グランドジャンプ」(集英社)で連載している人気マンガ「不能犯」(作:宮月新/画:神崎裕也)の実写映画化作品で主演を務めることがわかった。公開は2018年を予定している。メガホンを執るのは「ある優しき殺人者の記録」「貞子VS伽椰子」の白石晃士監督。

都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男の姿が目撃される。男の名は宇相吹正、彼こそがSNSで噂の“電話ボックスの男”だった。とある場所の電話ボックスに、殺して欲しい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれるというのだ。ターゲットは確実に死に至るが、その死因は病死や自殺に事故――そう、宇相吹の犯行は、すべて“不能犯”だった。今日も、愛と欲望、嫉妬と憎しみを抱えた依頼人が、電話ボックスにやって来る。宇相吹の真の目的は、他にあるとも知らず――。

松坂演じる宇相吹正は、生まれも経歴も不詳、常にスタイリッシュなワインレッドのシャツに、黒スーツをまとい、ある特別な能力で人の心を操る男。時おり赤く光る瞳と、人の裏の裏まで見透かしたような不敵な微笑が妖しくかつセクシーな人物だ。そんな彼が死に追いやる相手は、社会の悪や人間らしい心を失くした者たち。観る者はいつの間にかアウトローの宇相吹を応援し、彼のキメ台詞「愚かだね…人間は――」にカタルシスを覚えてしまう。

「今日、恋をはじめます」の恋多きイケメン、「ピース オブ ケイク」の心優しいゲイ、「劇場版 MOZU」の残虐なテロリスト、TVドラマ「ゆとりですがなにか」のゆとり世代の教師、「真田十勇士」の伝説の忍者など、過去に演じた役柄の幅の広さと豊かさは、若手俳優の中でも群を抜く存在の松坂。そんな彼が、華麗なキャリアでも初めてとなる、善と悪を超越した危険で魅惑的なダークヒーローに挑む。

松坂は本作について「『不能犯』の作画の神崎先生の『ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-』も読んでいて、好きなタッチ、テイストで、もともと気になっていた原作でしたので、今回主人公・宇相吹を演じることになり、とても嬉しかったです。この作品は、現代版『笑ゥせぇるすまん』のような世界観で、宇相吹という役は、完全な悪者ということではなく、人の欲望や欲求を叶えたりはするけれど、そこに対して何かを問いかけていく。欲望を満たすことで、その人間にとって本当にそれでいいのかという救いも差し伸べていたりもします。えぐい描写もありますが、原作の良さを残しつつ、よりスタイリッシュで、かつリアリティを追求し、エンターテイメント性を打ち出した作品になっていると思います。宇相吹は、年齢不詳で謎が多く、不気味さがあるが、世の中に対して疑問を持っていて、どこか共感を得るような人物です。僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています。原作『不能犯』の魅力を引き継ぎつつ、いい意味でもうひとつの『不能犯』としてお送りできたらと思っています。是非楽しみにしていてください」とコメント。

原作の宮月新は「実写映画化、とても興奮しています。松坂桃李さんの演じる妖艶な宇相吹正、今から本当に楽しみです!」、漫画の神崎裕也は「不能犯実写化すごく嬉しいです!実写の宇相吹がどんな思い込みを仕掛けてくれるのか僕も楽しみで今からザワァッとしてます!」と期待を寄せている。

また、中畠義之プロデューサーは「原作『不能犯』を初めて手にした時に、宇相吹のビジュアルイメージが松坂桃李さんにしか見えませんでした。そして、これまで2つと無いさまざまな役柄を名演されてきた松坂さんならダークではあるがちょっぴり共感できる宇相吹という難しい役になりきっていただけると確信しました。撮影中も漫画から飛び出てきたような松坂さんの宇相吹の姿、是非皆さんに楽しんでいただきたいと思います」。

白石晃士監督も「原作漫画の持つ邪悪で悪魔的な魅力を実写映画の魔力に置き換えてドス黒く輝かせつつ、実は物語の中心にある希望への信頼を、娯楽映画として結実させようと奮闘しています。また主人公である宇相吹正のサディスティックでセクシーなたたずまいを楽しんでもらえるような作品を目指しています。松坂さんはそれはもう大変な好青年です。しかし、ひとたび宇相吹を演じればその目つきや発語や仕草にゾッとし、何とも底知れない領域を持っている人なのだと感じさせます。きっと、松坂さんの演じる宇相吹に魅了されウットリする人々が続出することでしょう」とコメントを寄せている。

映画「不能犯」は2018年全国ロードショー。