企業経営などにおいては「トップダウン」または「ボトムアップ」という管理方式がある。トップダウンは組織の上層部が意思決定を行い、下部組織がその決定を実行する方式であり、ボトムアップは下部組織からの意見を吸い上げて、組織の上層部が意思決定を行う方式だ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 企業経営などにおいては「トップダウン」または「ボトムアップ」という管理方式がある。トップダウンは組織の上層部が意思決定を行い、下部組織がその決定を実行する方式であり、ボトムアップは下部組織からの意見を吸い上げて、組織の上層部が意思決定を行う方式だ。

 中国メディアの今日頭条は26日付で、日本を視察で訪れた中国人の手記として、視察を通じて「中国は都市建設において、市民の声を反映させたボトムアップによる開発を行うべきと感じた」と伝えている。

 記事は、多くの写真とともに日本の商業地域や住居専用地域を紹介し、日本の都市は「土地の使い方が上手い」と指摘し、土地の利用効率が高いため、1つ1つの都市が活力を持っていると主張。

 例えば、千葉県柏市では、多くの市民が東京に出勤するベッドタウンとしての機能を持つものの、市内には住宅、デパート、幼稚園、学校、病院すべてが存在すると指摘。また柏市には大学や研究所なども存在しており、ベッドタウンとしての機能のみならず、柏市だけで生活が完結する利便性と産業を育てるための機能まで持つことを紹介した。

 一方、中国は都市化にあたって幼稚園や学校、商業地域などが何も存在しないマンション群は簡単に建設できても、その都市だけですべての生活が完結するような利便性の高い都市建設ができていないのが現状だと指摘。中国の新しい都市の大多数はマンション群だけの利便性と発展の活力に乏しい都市化が行われていると伝え、「新しい都市はボトムアップの力による発展が重要だが、中国の現在の都市化はトップダウンばかりで、ボトムアップが少なすぎるのが問題」と説明した。

 記事は中国政府に対し、もっと一般市民の力を引き出し、それを活用する方法で都市建設に取り組むべきだと提言しているのだろう。すべてを上層部が決める方式はスピードこそ速いが、中国各地にゴーストタウンと化した人のいないマンション群が存在しているのは、都市化においてボトムアップが欠けていることを示す事例と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)