「2019年末までに開通」宜蘭と花蓮結ぶバイパス、首相が明言/台湾

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(宜蘭 30日 中央社)林全・行政院長(首相)は29日、宜蘭県南澳の漢本遺跡を視察し、一部が同遺跡を通過する宜蘭と花蓮を結ぶバイパス道路について、当初の計画通り2019年末までの開通を目指す考えを明かした。

東部の宜蘭と花蓮を結ぶ道路は現在、断崖絶壁に面しカーブが多い「蘇花公路」しかなく、交通事情の改善のため、バイパス整備が急ピッチで進められている。だが、この工事の最中に約1000年以上前の台湾原住民(先住民)が暮らした跡とされる同遺跡が出土。発掘調査などが続けられた一方、開通時期が遅れる懸念が高まっていた。

林院長は、「工事全体では影響を受けていない」と強調。遺跡については台湾文化と歴史的資産上、非常に貴重だとした上で、保存と展示が可能な空間整備ができればと期待を寄せた。また、交通発展と文化保存の面で将来的には東部に大きな価値をもたらすだろうと語った。

同遺跡は今年、国定遺跡に認定。大部分が良好な状態で見つかっており、台湾史の空白期を埋められるとして学術界などの注目を集めている。

(沈如峰/編集:齊藤啓介)